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ホテル転職は未経験でも大丈夫?おすすめ職種やあると便利な経験・資格・スキルなどを解説

面接を受ける女性

ホテルは、未経験の転職希望者から注目されやすい業界の1つです。未経験者がホテルに転職する場合、業界のことがまったくわからないことも多いため、以下の点が気になる方も多いでしょう。

「どの職種に応募すればよいのか?」
「これまでの経験やスキルで活かせるものがあるのか?」

そこでこの記事では、未経験からホテル業界への転職にチャレンジする人向けに、応募時の参考になる基礎知識を徹底解説します。ぜひ参考にしてください。

目次

ホテル転職は未経験でも大丈夫?

結論からいうと、ホテルは未経験者でも転職しやすい業界です。詳細は後述しますが、まず職種が多いため、自分の適性や経験に合ったポジションへの応募がしやすい特徴があります。

また、近年はホテル業界全体が人手不足に陥っていることから、求人が比較的見つけやすい状況が続いています。 

ただし、自分が希望するホテルで内定を獲得するためには、職種選びや志望動機の作成、面接などでいくつかの工夫が必要となります。自分のゴール設定や情報収集をしっかり行ったうえで、応募や面接に臨むことが大切でしょう。

代表的なホテルにおける2つのカテゴリと3つの種類

ホテル求人の募集職種は、各施設のカテゴリと種類の影響を受けます。

そのため、未経験者がホテル求人に応募する場合、まずは2つの主なカテゴリと3つの種類を知ることが大切です。詳しく見ていきましょう。

フルサービス型ホテル

フルサービス型とは、ホテルのメインサービスである客室のほかに、以下のようなサービス・施設を有する総合サービス施設です。

  • レストラン
  • 結婚式場
  • フィットネスジム
  • アクティビティ(プール・スキー場・バーベキュー など)
  • 宴会場
  • 会議場 など

フルサービス型には「シティホテル」や「リゾートホテル」などがあります。 

シティホテルは、都市部で快適にステイしてもらう機能を有するホテルです。上記のような施設を有しており、ランクや宿泊料金は高めになります。

リゾートホテルは、海・高原などのリゾート地や観光地、アミューズメントパークなどの施設に併設されているものです。リゾート気分を味わってもらうための仕掛けが充実しており、施設の内外で楽しい時間を過ごせるように設計されています。

宿泊特化型ホテル

宿泊特化型に該当するのは、いわゆる「ビジネスホテル」や「カプセルホテル」です。

ビジネスホテルは、その名のとおりビジネスパーソンの客室利用をメインサービスとしています。シングルの客室が中心であり、駅前(駅近)、高速道路のインター近くといったアクセスの良い環境にオープンすることが多いです。

ランクや宿泊料金は、フルサービス型であるシティホテルやリゾートホテルと比べて低めとなります。

カプセルホテルは、宿泊者1名分のスペースがカプセルのように区切られた宿泊施設の総称です。一般的なビジネスホテルと比べて、手頃な価格で泊まれます。

なお宿泊特化型の場合も、軽い夕食・朝食などを楽しめるレストランや、大浴場が併設されている場合もあります。

ホテル業界が未経験でもチャレンジしやすい部門と職種

ホテルは、職種が多い業界です。そのなかには、ホテルの仕事が未経験でも転職しやすい部門や職種がたくさんあります。大まかな部門と、未経験者におすすめの職種を見ていきましょう。

宿泊部門

宿泊部門は、ホテルの根幹ともいえる部門です。お客様と直接的に接する職種が中心となります。

  • 【フロント】ホテルの顔です。宿泊予約、チェックイン・チェックアウト、各種案内、会計(キャッシャー)などを行います。
  • 【ドアマン】ホテルの正面玄関で、ゲストのお出迎えやお見送り、車の誘導、警備などを行います。フルサービス型ホテルに多い職種です。
  • 【ベルスタッフ】ドアマンから引き継いだ荷物をフロントに運び、チェックイン後の宿泊客を客室まで案内します。ベルボーイ・ベルガールと呼ばれることもあります。フルサービス型ホテルに多い職種です。
  • 【ハウスキーパー】客室清掃係です。お客様と直接顔を合わせることは少ないものの、ホテルの清潔感を高める大事な役割となります。

料飲部門

ホテルの料飲部門とは、ホテルのレストランや結婚式場などで提供する料理と飲み物を取り扱う部門です。主な職種は以下の5つとなります。

【ホールスタッフ】料理・ドリンクの提供、メニューの説明などを行います。高級レストランや結婚式場などでは、食器セッティングのマナーや食事の進み具合に合わせたサーブが求められます。

【バーテンダー】レストランや結婚式場などで、カクテルやビールなどのお酒や、ソフトドリンクを提供します。お酒の知識やシェイカーをうまく振るテクニックが求められる職種です。

【ソムリエ】お客様の好みや料理に合うワインを提供します。ワインはもちろんのこと、料理や接客の知識も必要です。

【調理スタッフ】お客様に提供する料理をつくります。レストランやカフェ、結婚式場などが併設されている場合、総料理長・シェフ・ベーカリー・パティシエ…といった役割ごとの職種があったりします。

【ルームサービス】客室から注文された料理・ドリンクを運ぶ役割です。ホールスタッフや宿泊部門が兼務することもあります。

宴会部門

結婚式やイベントの準備・手配、当日の運営サポートを行う部門です。ブライダル部門も兼務することがあります。

【宴会サービス】宴会の事前準備や、当日の料理・ドリンク提供などの運営全般を行います。

【ブライダルコーディネーター】結婚式を予定するお客様に対して、企画提案や見積り、当日に向けた準備・手配、当日の進行管理などを行います。ウェディングプランナーやウェディングプロデューサーと呼ばれたりもします。

管理部門

いわゆる事務職やバックオフィスの総称です。ホテルを支える役割を担当しています。

【人事】スタッフの採用・教育・配置、評価制度の運用などを行います。

【広報】ホテルの魅力を幅広い人に知ってもらうために、TV・SNS・フリーペーパーなどを活用した宣伝やメディア対応などを行います。

【施設管理】お客様が安全かつ快適に過ごせる環境を維持するために、空調やエレベーターなどの点検・修繕・巡回などを行います。

【総支配人】ホテル組織のトップで、各部門やスタッフを統括します。いわゆるジェネラルマネージャーです。経営管理や各部門との連携、お客様対応などを行います。

未経験でホテル業界に転職した場合の年収相場

ホテルスタッフの年収は、業界全体で見ると300万円~400万円で推移しています。ただし、具体的な年収相場は、勤務先のランク・職種・経験・年齢により異なります。

たとえば、職種別の年収は、以下のようにポジションや経験の影響をかなり受けるでしょう。

  • 【フロント】280万円~500万円
  • 【ハウスキーパー】250万円~800万円
  • 【レストランサービス】300万円~500万円
  • 【ソムリエ】450万円~750万円

たとえば高い英語スキルがあり、外国人観光客とも自然にコミュニケーションを取れたり、語学系の資格を持っていたりするとします。その場合、フロント業務でスキルが高く評価されて年収も上がりやすくなるかもしれません。

また、ハウスキーパーの場合は多くの経験を積んでメンバーのマネジメントや資材の発注などを行う役割になると、年収アップにつながりやすいでしょう。

ただし、ホテル業界の年収相場は、45歳~49歳でピークに達する傾向があります。

もちろんキャリアやスキル、役職を上げることで賃金アップにつながる可能性もありますが、高年収を目指すのであれば40代のうちに転職しておくことがおすすめとなります。

関連記事:宿泊業界の年収は低い?職種別の年収相場と経験を活かせる仕事を解説

未経験でホテル業界への転職を目指すメリット・デメリット

未経験からホテルへの転職を目指すなら、この業界ならではのメリット・デメリットを理解しておくことが大切です。

具体的なメリット・デメリットは選ぶ勤務先や職種、本人のスキル・経験などの影響を受けますが、一般的には以下のような点を実感する人が多いでしょう。

未経験からホテル転職するメリット

未経験者がホテルに転職した際に実感しやすい利点は、以下の2つです。

  • 未経験歓迎の求人が多くチャレンジしやすい
  • ホテルで働くことでキャリアの幅が広がりやすい

ホテル業界全体が人手不足であるため、多くの宿泊施設で未経験者を歓迎しています。先述のとおり未経験者でも活躍できる職種が多いことから、これまでの経験・スキルを活かして、自分に合う勤務先や職種と出会いやすいです。

宿泊施設で身に付けた知識や経験は、ホテル業界以外への転職でも活かせます。たとえば、バーテンダーやソムリエとしてお客様の飲み物に関する知識・経験を重ねたら「ワインバーの起業」や「レストランへの転職」といった道も見えてくるでしょう。

また、ホテル業界には、さまざまな種類やレベルの宿泊施設があります。そこで接客スキルを高めたいとなれば、向上心をもってハイレベルなシティホテルやリゾートホテルへの転職を目指してもよいでしょう。

未経験からホテル転職するデメリット

未経験からホテルに転職した人が実感しがちなデメリットは、以下の2つです。

  • 生活リズムが変わりやすい
  • 精神面・体力面で負担が生じることがある

まず、ホテルはサービス業の一種であるため、平日よりも土日祝日のほうが忙しく、勤務シフトもその影響を受けることが多いです。また、ホテルは24時間営業であるため、フロントなどには夜勤シフトもあるでしょう。

そこでたとえば、これまで平日の日勤のみで働いていた人がホテルフロントとして勤務し始めた場合、生活リズムが大きく変わる可能性があります。また、人によっては、各職種の以下のような特徴から、精神面や体力面で負担を感じることもあるようです。

【フロント】立ち仕事がきつい

【ドアマン/ベルスタッフ】重い荷物を運ぶのがきつい

【フロント】クレーム対応や、文化・価値観が異なる外国人のお客様への対応がきつい など

未経験でホテル業界に転職する際に活かせるスキル・経験

未経験からホテル業界に転職する場合、以前の職場や業種で身に付けたスキル・経験が役立つことがあります。以下で紹介するスキル・経験は、履歴書や面接での自己アピールにも活用できるでしょう。

対人コミュニケーション力

対人コミュニケーション力とは、お客様のニーズを汲み取り適切な提案を行うことや、丁寧な言葉遣いで対応をする能力などの総称です。

これらのスキルは、接客業や営業職で身につくものとなります。

たとえば、飲食サービスなどの接客業をしていた場合、正しい言葉遣いでホスピタリティを意識したやり取りを行うことや、お辞儀を含めた立ち居振る舞いの部分で、自己アピールにつなげられるでしょう。

また、対人コミュニケーション力は、同じ部門の仲間と協働・連携するうえでも不可欠なものです。

語学力

近年ではインバウンド需要の回復から、英語や中国語などの語学力がある人材へのニーズが高まっています。語学力については、現時点で流暢に話せるわけではなくても、以下のポイントをアピールすることで加点につながりやすいでしょう。

  • 英会話スクールに通っている
  • 英語でのコミュニケーションに抵抗はない など

ビジネスマナー

先ほどの対人コミュニケーション力と少し重なる部分です。ビジネスマナーは、社会人として働くうえで必要な基本的なマナーの総称といえるでしょう。

具体的には、以下のようなものがあげられます。

  • 身だしなみ
  • あいさつ
  • 報連相
  • 名刺交換
  • メールの書き方/送り方
  • 電話応対 など

電話応対やメールの書き方は、フロントや予約業務をするうえでも不可欠なものです。ビジネスマナーをアピールする場合、「営業職で名刺交換を毎日していた」や「電話応対の指導を行っていた」などの具体的なエピソードを添えるとよいでしょう。

パソコンスキル

パソコンスキルは、ホテル業界の以下のような場面で役立ちます。

  • フロントの予約システムを操作する
  • レストラン食材の発注をする
  • 結婚式を予定しているお客様向けに企画書を作成する
  • ホテルのSNSを運用する など

職種や部門ごとに求められるレベルは異なりますが、自己アピールをする際には「何をどこまでできるか」を具体的に説明するのがポイントです。

未経験でホテル業界に転職する際に役立つ資格

未経験からホテルへの転職で役立つ資格には、以下の2つがあります。

TOEIC®

TOEIC®は、日常生活や国際的なビジネスシーンにおける、活きた英語のコミュニケーション力を測る世界共通テストです。

TOEIC®では、点数(スコア)で英語レベルを測ります。なかでも特に重視されるのは、宿泊部門と料飲部門でしょう。

具体的に求められるスコアは、応募先ホテルや部門ごとに異なりますが、宿泊部門では一般的に「500~600点」程度が必要となるケースが多いです。

また、料飲部門の場合は、宿泊部門よりも少し低めの「400~500点」とする企業が多くなっています。

TOEIC®スコアを重視するホテルでは、求人票に「◯点以上」などの基準を示すことが多いです。チェックしてみましょう。

出典:ホテル業が大卒者に求める人材の要素とは何か―シティホテル・リゾートホテルを中心に―(城西国際大学 石谷昌司)

ホテルビジネス実務検定(H検)

ホテルビジネス実務検定試験(H検)は、ホテル実務知識の体系的理解度を測定するための総合資格制度です。1999年より、日本ホテル教育センターが実施しています。H検には、以下2つのレベルが用意されています。

【ベーシックレベル】
年2回実施の3級・2級・1級。ホテル志望の学生・ホテルの一般職・ホテルへの転職を検討している人向け。3級は団体受験のみ。

【マネジメントレベル】
年1回実施。正解率に応じて、2級または1級として認定するシステム。ホテルや関連企業の管理職や、管理職を嘱望されている人向け。

出典:ホテルビジネス実務検定【公式】

未経験でホテル業界への転職を成功させるポイント

未経験からホテルへの転職を成功させるためには、内定につながりやすくするポイントを実践することが大切です。なかでもとくに重要なポイントを4つ紹介しましょう。

具体的な志望動機を考える

志望動機は、志望度とモチベーションの高さを面接官にアピールするうえで重要なものです。特に未経験者の場合「なぜわざわざホテルで働きたいのか?」や「やる気があるのか?」といった面接官の不安や疑問を解消するためにも、具体的かつ説得力のある志望動機を伝える必要があります。

そこでポイントになるのが、応募したホテルについて、志望動機のなかで、他社との違いを具体的に伝えることです。

具体的には、業界内での特別な強み・経営理念・社風・働く人などから、そのホテルならではの魅力と自分の動機と結びつけて語るとよいでしょう。

面接対策を行う

業界未経験者が面接でスムーズな回答を行うためには、事前の面接対策が不可欠です。一般的な面接対策では、以下のポイントの確認や準備をしていきます。

  • 面接の流れを確認する
  • よく聞かれる質問に対して回答を準備する
  • 挨拶・お辞儀・表情などのチェックをする
  • 当日の服装・髪型などの身だしなみをチェックする

なかでも特に練習しておきたいのが、よくある質問に対する回答です。以下のように多彩な質問について、自分なりの回答を用意し、練習しておくとよいでしょう。

  • 自己紹介をしてください
  • 前職の退職理由を教えてください
  • 前職での仕事の実績を教えてください
  • 弊社を選んだ理由は何ですか
  • 問題に直面したときに、まず何を行いますか
  • いつから勤務できますか
  • 弊社に質問はありますか など

なお厚生労働省では、中途採用向けの面接対策について以下の資料を公開しています。そのなかでは、身だしなみやよくある質問もわかりやすく整理されています。ぜひ参考にしてください。

参考:中途採用向け 面接対策(厚生労働省)

接客・営業経験を積む

ホテルでは、即戦力人材を歓迎する傾向があります。そのため、将来的なホテルへの転職を検討している場合、接客や営業職の経験を通じて対人コミュニケーション力や礼儀、ホスピタリティなどを高めておくのがおすすめです。

たとえば、ホテルフロントに不可欠な笑顔や挨拶は、飲食店の仕事でも十分に身につけられるものです。

また、営業職としてさまざまなお客様の悩みに寄り添い、より良い提案につなげる姿勢も、ホテルの仕事に役立つものでしょう。

ホテル専門の転職エージェントを活用する

ホテル未経験で、転職にあたり以下のような悩みを抱えている場合は、ホテルに特化した転職エージェントを活用するのも1つの方法。転職エージェントとは、求職者と企業の間に立って転職支援をするサービスの総称です。

  • どのホテル・職種が自分に合っているかわからない…
  • 1人で面接対策しても高い効果が期待できない…
  • 志望動機を何と書けば良いかわからない…
  • 履歴書の書き方に不安がある…
  • 非公開求人を紹介してほしい… など

転職エージェントでは、本人には難しい年収交渉や、Webサイトや資料だけではわからない職場内の様子なども教えてくれる場合があります。ホテル業界について右も左もわからず、転職活動がなかなか進まない場合は、転職エージェントに相談してみるとよいでしょう。

ホテル業界の転職に関するよくある質問

最後に、未経験からのホテルへの転職に関するよくある質問とその答えをまとめておきましょう。

ホテルの未経験採用に年齢制限はありますか?

多くの場合、明確な制限はありません。またホテルの場合、これまでの社会人経験や意欲などが年齢よりも重視される傾向があります。

たとえば30代以降の場合、管理職としてのマネジメント経験や豊富な接客経験などが評価されて、内定につながるケースも多いでしょう。

英語がまったく話せなくても応募できますか?

英語スキルへの評価は、応募先ホテルや職種ごとに異なります。英語が必須ではない求人も多いため、じっくり探してみるとよいでしょう。

ただし、近年はインバウンドの影響から外国人観光客に対応する機会が多くなっています。また、ホテルで働く外国人スタッフもたくさんいます。こうした外国人と円滑なコミュニケーションを図るためには、英語力があったほうがよいでしょう。

未経験からホテル業界に転職する方法を解説しました

ホテルは、未経験でも転職しやすい業界です。特に接客業や営業職の経験があると、フロントなどの業務で早期の戦力化が期待できる人材として注目されやすいでしょう。

また、説得力の高い志望動機を伝えることも、ホテルへの転職を成功させるうえで大切です。

業界未経験からのホテルへの転職を目指すなかで不安や悩みが多くある場合は、ホテル業界に特化した転職エージェントを活用してみるのも1つの方法です。

面接対策をしっかり行うと、面接官とのコミュニケーションも円滑に図れるでしょう。

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