「旅行会社で身につけた経験を活かして、ホテルへ転職できるだろうか」
「旅行や観光には関わり続けたいけれど、今の働き方は変えたい」
「予約担当やホテルフロントのうち、自分にはどの職種が合うのかわからない」
旅行会社からの転職を考えるなかで、このように悩む人もいるでしょう。
結論からいうと、旅行会社とホテルには共通する業務が多く、これまでの経験を活かして転職できる可能性があります。
特に、予約手配、お客様への案内、旅行商品の提案、法人営業、団体旅行の調整、トラブル対応などの経験は、ホテルの宿泊予約、フロント、ゲストリレーション、営業などにつながります。
ただし、旅行会社からホテルへ移れば、必ず働きやすくなるわけではありません。
ホテルによっては早番・遅番・夜勤があり、土日祝日や大型連休が繁忙期になることもあります。旅行会社を辞めたい理由によっては、ホテルへの転職で同じ悩みを繰り返してしまうかもしれません。
この記事では、旅行会社からホテルへ転職する際に活かせる経験、向いている職種、働き方の違い、自己PR・志望動機の作り方を解説します。
旅行会社からホテルへの転職は可能
旅行会社からホテルへの転職は、十分に考えられる選択肢です。
旅行会社カウンターの仕事には、旅行商品の説明・販売だけでなく、お客様の要望に応じた提案や旅行手続きの代行が含まれます。厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」でも、旅行会社カウンター係は、顧客のニーズに合わせて旅行商品を助言・販売する仕事とされています。
一方、ホテルフロントは、チェックイン・チェックアウト、予約確認、会計、観光案内、宿泊客からの問い合わせ対応、館内部門との連携などを担当する仕事です。
業界や立場は異なるものの、次のような業務には共通点があります。
| 旅行会社での経験 | ホテルで活かせる場面 |
|---|---|
| お客様の希望を聞く | 宿泊目的や要望の確認 |
| 旅行商品を提案する | 客室・宿泊プラン・館内サービスの案内 |
| 交通・宿泊を手配する | 宿泊予約、レストラン、交通機関の手配 |
| 旅程を管理する | 団体予約、滞在予定、部屋割りの管理 |
| 変更やキャンセルに対応する | 予約変更、客室調整、代替案の提案 |
| 旅行中のトラブルに対応する | 滞在中の問い合わせやイレギュラー対応 |
| 法人・学校へ営業する | 宿泊、宴会、会議、研修の法人営業 |
| 観光情報を案内する | フロントやコンシェルジュでの観光案内 |
ホテル業界が未経験でも、すべてを一から始めるわけではありません。
旅行会社で担当してきた業務を細かく分けると、ホテルでも再現できる経験が見つかります。
関連記事:未経験からホテル業界へ転職できる?前職別に活かせる経験・おすすめ職種を解説
旅行会社からホテルへの転職が向いている人
旅行会社とホテルには共通点がありますが、仕事の目的や働き方は同じではありません。
次のような人は、ホテルへの転職を検討しやすいでしょう。
お客様の旅行を現地で支えたい人
旅行会社では、出発前の相談や予約手配を通じて旅行を支えます。
ホテルでは、お客様が実際に滞在している場所で、宿泊手続き、館内案内、食事、観光案内、困りごとへの対応などを行います。
旅行プランを組み立てることより、目の前のお客様の滞在を直接支えることに魅力を感じる人には、ホテルの仕事が合う可能性があります。
予約や手配の経験を活かしたい人
ホテルの宿泊予約では、宿泊日、人数、部屋タイプ、料金、食事、特別な要望など、複数の情報を正確に管理します。
旅行会社で航空券、鉄道、宿泊施設などを手配してきた人なら、確認すべき項目や変更対応の考え方を活かしやすいでしょう。
対面接客の負担を減らしたい場合も、宿泊予約専任の仕事が選択肢になります。
接客や提案を続けたい人
旅行会社のカウンター業務では、お客様の希望を聞きながら、目的や予算に合った旅行商品を提案します。
ホテルのフロントやゲストリレーションでも、決められた案内をするだけでなく、お客様の状況に合わせた対応が必要です。
商品を売ることより、お客様の滞在全体を支える接客へ移りたい人にも向いています。
法人旅行や団体旅行の経験がある人
法人営業、社員旅行、研修旅行、修学旅行、MICEなどを担当した経験は、ホテル営業との相性がよいものです。
ホテル営業では、企業や学校、旅行会社などに対して、宿泊、会議、宴会、研修などの利用を提案します。
見積書の作成やスケジュール調整、複数部門との連携を経験してきた人は、即戦力として評価される可能性があります。
旅行会社からホテルへの転職で活かせる6つの経験
1.ヒアリング力
旅行商品を提案するには、旅行先や予算を聞くだけでは不十分です。
旅行の目的、同行者、移動の負担、食事の希望、過去の旅行経験などを確認し、お客様自身も整理できていない条件を引き出す必要があります。
こうしたヒアリング力は、ホテルでも活かせます。
たとえばフロントでは、「静かな部屋で過ごしたい」「記念日なので特別な時間にしたい」といった希望をくみ取り、できる範囲で対応を考えます。
応募書類では「コミュニケーション能力があります」ではなく、どのような質問をし、どのような提案につなげたかまで説明しましょう。
2.予約管理の正確さ
旅行会社では、旅行日、便名、列車、宿泊日、人数、氏名、料金など、多くの情報を扱います。
一つの入力ミスが旅行全体に影響するため、確認作業を習慣化してきた人も多いでしょう。
ホテルの宿泊予約やフロントでも、予約内容、料金、部屋タイプ、支払い方法、特別な要望などを正確に管理します。
複数の予約を同時に管理した経験や、チェックリストを使ってミスを防いだ経験があれば、具体的に伝えてください。
3.調整力と段取り力
旅行を成立させるには、交通機関、宿泊施設、観光施設、添乗員、現地事業者など、複数の関係者との調整が欠かせません。
ホテルでも、フロント、予約、客室清掃、レストラン、宴会、営業などが連携してお客様を迎えます。
団体旅行の日程変更や参加人数の増減に対応してきた経験は、ホテルの団体予約や宴会営業でも活かせるでしょう。
4.イレギュラーへの対応力
旅行会社では、欠航、運休、悪天候、予約変更、宿泊先での問題など、予定外の出来事が起こります。
ツアーコンダクターも、交通機関の遅延、病人やけが人の発生などに対応しながら、旅行を予定どおり進める役割を担います。
ホテルでも、設備の不具合、予約内容の相違、客室変更、体調不良、交通機関の遅延などが発生することがあります。
状況を整理し、優先順位を決め、関係者と連携して解決した経験は大きな強みです。
5.提案力と営業力
カウンター営業や法人営業では、単に旅行商品を案内するだけでなく、お客様の条件に合わせて複数の選択肢を提示します。
売上、契約件数、利益率、オプション販売などの目標を持って働いていた人もいるでしょう。
ホテルでも、客室のアップグレード、レストラン、宴会、会議、団体宿泊などを提案する仕事があります。
営業実績がある場合は、売上額、達成率、担当企業数、リピート件数などを整理しておきましょう。
6.語学力と異文化対応
海外旅行の手配や訪日外国人への対応経験がある人は、語学力だけでなく、文化や習慣の違いを踏まえて説明する力を身につけています。
語学試験の点数に加えて、次のような実務経験があれば記載しましょう。
- 英語で旅行商品を案内した
- 海外のホテルや手配会社とメールでやり取りした
- 予約変更やトラブルに外国語で対応した
- 外国人のお客様に交通機関や観光情報を説明した
ホテルによって利用客や必要な言語は異なるため、求人票の条件も確認してください。
旅行会社での職種別|経験を活かしやすいホテルの仕事
旅行会社からホテルへ転職する場合、前職の肩書だけでなく、実際に担当してきた業務から職種を選ぶことが大切です。
| 旅行会社での仕事 | 活かしやすいホテル職種 |
| カウンター営業 | フロント、宿泊予約、ゲストリレーション |
| 予約・手配 | 宿泊予約、団体予約、フロント |
| 法人営業 | ホテル営業、宴会営業、団体営業 |
| 団体旅行・教育旅行 | 団体予約、宴会営業、ホテル営業 |
| 添乗員 | フロント、ゲストリレーション、コンシェルジュ |
| 旅行商品企画 | 宿泊プラン企画、マーケティング、販売管理 |
| 海外旅行・インバウンド担当 | 外資系ホテル、宿泊予約、フロント |
| 管理職・責任者 | リーダー候補、予約責任者、営業管理職 |
宿泊予約
旅行会社で予約や手配を担当していた人に、最も経験をつなげやすい職種です。
宿泊予約では、電話、メール、公式サイト、予約サイト、旅行会社などから入る予約を受け付け、予約システムへ登録します。
主な業務は次のとおりです。
- 宿泊予約の受付
- 予約内容の変更・キャンセル
- 客室や宿泊プランの案内
- 団体予約の管理
- 部屋割りの作成
- 特別な要望の記録
- フロントやレストランへの情報共有
- 旅行会社や予約サイトとの連絡
ホテルの規模によっては、フロントが予約業務を兼任することもあります。
対面接客を減らしたい人は、「宿泊予約専任」の求人かどうかを確認しましょう。
関連記事:ホテル宿泊予約の仕事内容とは?担当範囲やホテルごとの違いを解説
ホテルフロント
カウンター営業や添乗員など、お客様への案内経験を活かしたい人には、ホテルフロントが候補になります。
ホテルフロントは、チェックイン・チェックアウトだけでなく、予約確認、会計、観光案内、電話対応、宿泊客からの要望への対応などを担当します。
旅行会社で身につけた接客力や観光知識を活かしやすい一方、次のような新しい業務を覚える必要があります。
- ホテルの予約・会計システム
- 客室タイプや館内設備
- 他部門への引き継ぎ
- 宿泊料金の精算
- 夜勤時の締め作業
- 館内で発生したトラブルへの対応
旅行会社で土日勤務や不規則な働き方に悩んでいた人は、シフトを必ず確認してください。
関連記事:ホテルフロントの仕事内容とは?1日の流れや必要なスキルを解説
ゲストリレーション・コンシェルジュ
お客様一人ひとりに合わせた提案や観光案内が得意な人には、ゲストリレーションやコンシェルジュが向いています。
主な仕事は、観光スポット、飲食店、交通機関の案内、レストラン予約、記念日の相談、特別な要望への対応などです。
旅行会社のカウンターで、お客様の希望に合わせて旅程を提案してきた経験を活かしやすいでしょう。
ただし、コンシェルジュを独立した職種として設けているホテルは限られます。
求人を探す際は、フロント、ロビーサービス、ゲストサービス、ゲストリレーションなどの名称も確認してください。
ホテル営業・宴会営業
旅行会社で法人営業や団体旅行を担当していた人には、ホテル営業との共通点があります。
ホテル営業では、企業、学校、旅行会社などに対し、宿泊、会議、研修、宴会、パーティーなどの利用を提案します。
次のような経験が役立つでしょう。
- 顧客へのヒアリング
- 企画書や見積書の作成
- 宿泊施設や交通事業者との交渉
- 参加人数や予算の管理
- 実施日までの進行管理
- 当日のトラブル対応
- 旅行実施後のフォロー
特に、社員旅行、修学旅行、研修旅行、MICEなどの経験は、応募書類で目立つように記載してください。
宿泊プラン企画・マーケティング
旅行商品を企画してきた人は、ホテルの宿泊プラン企画やマーケティングに経験をつなげられる可能性があります。
ただし、企画職はフロントや予約担当と比べて求人数が限られます。
企画経験に加えて、次のような実績があると伝えやすくなるでしょう。
- ターゲットの設定
- 商品コンセプトの作成
- 価格の設定
- 販売チャネルの選定
- WebサイトやSNSでの訴求
- 販売実績の分析
- 施策の改善
企画職へ直接応募するほか、宿泊予約や営業として入社し、ホテルの商品や販売方法を理解してから異動を目指す方法もあります。
旅行会社とホテルの働き方の違い
旅行や観光に関わる点は共通していますが、働き方には違いがあります。
| 比較項目 | 旅行会社 | ホテル |
| お客様と関わる時期 | 主に旅行前・旅行中のサポート | 主に宿泊中 |
| 主な役割 | 旅行全体の提案・手配 | 滞在場所でのサービス提供 |
| 勤務時間 | 店舗・職種によって異なる | 早番・遅番・夜勤がある職種も多い |
| 繁忙日 | 土日、連休、旅行申込時期 | 土日、連休、観光シーズン |
| 接客方法 | 対面、電話、メール、オンライン | 対面、電話、メール |
| 業務範囲 | 販売、予約、手配、営業 | 接客、予約、会計、館内連携 |
| トラブル | 出発前・旅行中の変更 | 滞在中の設備・客室・予約問題 |
転職後のミスマッチを防ぐには、「旅行会社よりホテルのほうがよさそう」と考えるだけでなく、何を変えたいのかを明確にする必要があります。
旅行会社からホテルへ転職しても悩みが解決しにくいケース
土日祝日に休みたい
ホテルは土日祝日や大型連休に利用者が増えるため、必ずしもカレンダーどおりに休める仕事ではありません。
土日休みを最優先したい場合は、ホテルフロントよりも法人営業や管理部門のほうが条件に合う可能性があります。
求人票の休日欄だけでなく、希望休、連休、土日の休みやすさまで確認しましょう。
不規則な勤務を避けたい
ホテルフロントは、24時間営業の施設を中心に、早番・遅番・夜勤があります。
夜勤を避けたい場合は、宿泊予約、営業、マーケティング、管理部門なども含めて検討してください。
同じ職種名でも勤務時間は施設によって異なります。
接客やクレーム対応から離れたい
ホテルも、お客様からの要望や意見に対応する仕事です。
旅行会社で接客やクレーム対応に大きな負担を感じている場合、フロントへ移っても悩みが解消されない可能性があります。
接客の頻度を減らしたい人は、予約管理、営業事務、販売管理などの仕事が候補になります。
観光需要の変動を避けたい
ホテルも旅行会社と同じく、災害、感染症、景気、国際情勢などによる旅行需要の影響を受けることがあります。
観光業界そのものから離れたい場合は、ホテルへの転職だけでなく、旅行会社で得た営業力や調整力を活かせる異業種も検討しましょう。
旅行会社からホテルへ転職する前に確認したい求人条件
旅行会社で抱えていた悩みを繰り返さないため、次の項目を確認してください。
- 配属予定の職種と部署
- 実際に担当する業務
- 早番・遅番・夜勤の時間
- 夜勤の月間回数
- 1シフトあたりの配置人数
- 年間休日
- 希望休や連休の取り方
- 繁忙期の残業
- 個人目標や販売ノルマ
- 研修の期間と内容
- 転勤や応援勤務の有無
- 給与の内訳
- 夜勤手当、残業代、賞与
- 昇給・昇格の基準
- 将来の異動やキャリアパス
特に「フロントスタッフ」という名称だけでは、業務範囲を判断できません。
小規模なホテルでは、フロントが予約受付、朝食準備、館内清掃、荷物運搬などを兼任することもあります。面接で1日の流れを確認しましょう。
旅行会社の経験を職務経歴書で伝える方法
業界用語をそのまま使わない
旅行会社で日常的に使う言葉でも、ホテルの採用担当者に業務の難しさや規模が伝わるとは限りません。
社内用語や略称だけで終わらせず、具体的な仕事を併記しましょう。
| 伝わりにくい書き方 | 伝わりやすい書き方 |
| カウンター業務 | 個人旅行の相談、商品提案、予約、変更対応 |
| 手配業務 | 航空券、鉄道、宿泊施設の予約・変更管理 |
| 団体を担当 | 50~100名規模の社員旅行の企画・手配 |
| 添乗を担当 | 旅程管理、参加者案内、現地事業者との調整 |
| クレーム対応 | 要望と事実を整理し、代替案を提案 |
| 法人営業 | 企業への旅行企画、見積もり、実施管理 |
数字で規模を示す
売上実績だけでなく、担当業務の規模も数字で表せます。
- 旅行会社での経験年数
- 月間の相談件数
- 担当顧客・企業数
- 売上目標の達成率
- 団体旅行の参加人数
- 同時に管理していた案件数
- リピート・指名件数
- 後輩を指導した人数
数字が残っていない場合は、無理に作る必要はありません。
確認できる範囲で「月平均」「約」「最大」などを使い、事実に沿って記載しましょう。
ホテルでの再現方法まで書く
旅行会社で何をしてきたかを書くだけでは、ホテルで活躍できる理由が伝わりません。
最後に、応募先でどのように活かすかを加えます。
旅行会社で培った予約管理と変更対応の経験を活かし、宿泊予約においても正確かつ迅速な手配を行います。
法人旅行の提案と進行管理で身につけた調整力を活かし、企業の目的に合った宿泊・宴会プランを提案します。
旅行会社からホテルへ転職する場合の自己PR例文
宿泊予約へ転職する場合
私の強みは、複数の予約を正確に管理し、変更が発生した際にも優先順位をつけて対応できることです。
旅行会社では、個人旅行および団体旅行の手配を担当し、航空券、鉄道、宿泊施設などの予約を並行して管理してきました。変更依頼を受けた際は、影響する手配を一覧化し、お客様への確認と関係各所への連絡を順番に行うことで、対応漏れを防いでいます。
これまで培った確認力と調整力を活かし、宿泊予約でもお客様の要望を正確に把握し、フロントや館内部門と連携しながら、安心してご宿泊いただける準備を整えたいと考えています。
ホテルフロントへ転職する場合
私の強みは、お客様の状況を把握し、複数の選択肢から適切な提案を行えることです。
旅行会社のカウンターでは、旅行の目的、予算、同行者、移動の負担などを伺い、お客様ごとに旅行商品を提案してきました。交通機関の運休や急な変更が発生した際には、お客様の優先事項を確認し、代替ルートや宿泊先を案内しています。
ホテルフロントでも、お客様の言葉だけでなく背景にある希望をくみ取り、館内案内や観光情報の提供、イレギュラー対応に活かしていきます。
ホテル営業へ転職する場合
私の強みは、顧客の目的を整理し、複数の関係者と調整しながら提案を実現できることです。
旅行会社の法人営業として、社員旅行や研修旅行の企画提案を担当してきました。予算や参加人数だけでなく、実施目的や社内事情まで確認し、宿泊施設、交通事業者、現地施設と調整しながらプランを作成しています。
ホテル営業においても、企業ごとの利用目的を丁寧に把握し、宿泊、会議、宴会などを組み合わせた提案につなげたいと考えています。
関連記事:ホテル業界の自己PR例文15選!未経験・経験者・職種別の書き方
旅行会社からホテルへ転職する場合の志望動機例文
宿泊予約を希望する場合
旅行会社で宿泊施設や交通機関の予約手配に携わるなかで、旅の一部としてホテルを案内するだけでなく、お客様の滞在をホテル側から支えたいと考えるようになり、宿泊業界を志望しました。
現職では、個人旅行と団体旅行の予約、変更、キャンセル対応を担当しています。複数の予約を正確に管理し、関係者へ必要な情報を共有してきた経験は、宿泊予約の仕事でも活かせると考えています。
なかでも貴社は、〇〇を目的とするお客様が多く、予約段階から一人ひとりの要望を確認することを大切にされている点に魅力を感じました。これまでの手配経験を活かし、安心して滞在を迎えられる予約対応に取り組みたいと考えています。
ホテルフロントを希望する場合
旅行会社のカウンターで、お客様の旅行相談や予約手配を担当するなかで、旅行前の提案だけでなく、滞在中のお客様を直接支える仕事に携わりたいと考え、ホテルフロントを志望しました。
現職では、お客様の目的や条件を伺い、旅行商品の提案、予約変更、トラブル発生時の代替案の案内を行っています。
貴社が〇〇を重視し、地域の観光案内やお客様ごとの細かな要望に対応されている点に魅力を感じています。旅行会社で培ったヒアリング力、観光知識、イレギュラー対応力を活かし、お客様が安心して滞在できるよう支えたいと考えています。
旅行会社からホテルへの転職を成功させる5つの手順
1.旅行会社を辞めたい理由を整理する
まずは、現在の悩みを書き出します。
「忙しい」「給料が低い」といった抽象的な言葉ではなく、次の職場に求める条件へ変換しましょう。
| 現在の悩み | 転職先に求める条件 |
| 土日に休めない | 月に数回は希望日に休める |
| 残業が多い | 繁忙期を含む残業実態を確認できる |
| 販売目標がつらい | 個人ノルマのない仕事 |
| 接客の負担が大きい | 電話・メール対応が中心の仕事 |
| 企画に関われない | 宿泊プランや販促に関われる |
| 昇給しにくい | 評価・昇格基準が明確 |
2.担当業務を分解する
職種名だけでなく、実際に行ってきた仕事を細かく書き出します。
「旅行会社の営業」ではなく、ヒアリング、企画、見積もり、手配、進行管理、実施後のフォローというように分解してください。
3.経験に近いホテル職種を選ぶ
未経験だからといって、必ずフロントから始める必要はありません。
予約手配の経験者なら宿泊予約、法人営業経験者ならホテル営業など、前職と近い職種も確認しましょう。
4.ホテルごとの働き方を比較する
同じ職種でも、ホテルの規模や運営方法によって業務は異なります。
求人票、面接、転職サービスなどを通じて、勤務時間、休日、業務範囲、研修体制を確認してください。
関連記事:ホテルの面接でよく聞かれる質問13選!回答例・逆質問・服装を解説
5.応募先に合わせて自己PRを変える
すべてのホテルへ同じ自己PRを提出するのではなく、求人票で求められている能力に合わせて強調する経験を変えましょう。
予約担当なら正確さと調整力、フロントなら接客とイレギュラー対応、営業なら提案と数値実績を中心にします。
旅行会社からホテルへの転職でよくある質問
ホテル経験がなくても応募できますか?
未経験者を対象とするホテル求人もあります。
ただし、「ホテル未経験歓迎」と「応募職種の経験不問」は同じとは限りません。
営業職では営業経験、予約担当では電話・メール対応や事務処理経験など、近い職種の経験を求められることがあります。応募条件を確認してください。
旅行業務取扱管理者の資格はホテルでも評価されますか?
旅行業務取扱管理者は、旅行会社での知識や経験を示す材料にはなりますが、一般的なホテル業務に必須の資格ではありません。
資格名だけを強調するより、資格取得を通じて得た知識を、予約案内や旅行会社との連携でどう活かせるか説明しましょう。
英語が話せなくてもホテルへ転職できますか?
必要な英語力はホテルの立地、客層、職種によって異なります。
外国人のお客様が多いホテルでは語学力が歓迎されますが、すべての求人で必須ではありません。
語学力に不安がある場合は、応募条件を確認し、接客経験や予約管理、営業経験など別の強みを明確にしてください。
旅行会社よりホテルのほうが給料は上がりますか?
会社、職種、地域、役職によって異なるため、業界を移るだけで必ず上がるとは限りません。
月給だけでなく、基本給、固定残業代、夜勤手当、賞与、年間休日、昇給制度を含めて比較する必要があります。
旅行会社からホテルへ転職するなら何職がおすすめですか?
予約・手配経験者は宿泊予約、カウンター営業や添乗員経験者はフロントやゲストリレーション、法人・団体旅行経験者はホテル営業と相性があります。
「ホテルで働きたいからフロント」と決めず、これまでの経験に近い職種から検討しましょう。
旅行会社の経験を活かせるホテル職種を選ぼう
旅行会社で身につけた予約管理、ヒアリング、提案、調整、トラブル対応などの経験は、ホテルでも活かせます。
なかでも、宿泊予約、ホテルフロント、ゲストリレーション、ホテル営業は、旅行会社の仕事との共通点が多い職種です。
一方、ホテルへ移れば、必ず休日や勤務時間が改善するわけではありません。
転職を決める前に、旅行会社を辞めたい理由を整理し、応募先のシフト、休日、業務範囲、評価制度を確認しましょう。
旅行会社での経験をどう活かせるかわからない場合や、自分に合うホテル職種を判断できない場合は、宿泊業界に詳しい転職サービスへ相談する方法もあります。
ホテリエキャリアでは、これまで担当してきた旅行業務や希望する働き方を整理したうえで、現在紹介可能なホテル求人や、応募前に確認したい条件をご案内しています。
転職するか決めていない段階でも、無料でご相談いただけます。

