ホテルの正社員でも、夜勤なしで働くことは可能です。
宿泊施設は24時間稼働するため、夜勤があるのは当然と思われがちです。一方、日中の勤務が中心となる職種も複数あります。
本記事では、夜勤が生じる理由、日勤中心の職種、働き方の変え方、求人の見極め方を解説します。
生活リズムを保ちながら、宿泊業界で長く働くことも可能です。
ホテルの正社員に夜勤が発生する理由
ホテルでは24時間宿泊客への対応が必要となるため、夜勤が設けられています。深夜帯にも宿泊客が滞在する以上、館内の安全確認や会計処理を担う人員が欠かせません。
- ホテルが24時間体制で運営される背景
- 労働基準法が定める深夜業の範囲
ここでは、夜勤が必要となる理由と法律上の扱いを順に確認します。
ホテルが24時間体制で運営される背景
ホテルが24時間体制で運営されるのは、宿泊客の到着や出発が幅広い時間帯に及ぶためです。深夜の到着や早朝の出発にも対応できる体制が必要ですが、対応方法はスタッフの常駐に限らず、一定の要件を満たした遠隔対応などを採用する施設もあります。
宿泊部門では、受付や会計、客室の管理といった業務が時間帯ごとに分かれています。厚生労働省の職業情報提供サイトでは、宿泊部門の仕事を5つに区分しています。具体的には、予約、受付、案内、会計、客室管理です。
このうち受付と会計は、深夜帯にも対応が求められる場面が少なくありません。締め作業や翌日の準備も重なるため、ナイトフロントという役割を置く施設もあります。
一方で、深夜の対応が集中しやすいのはフロントを中心とした宿泊部門です。館内すべての職種に夜勤が課されているわけではありません。
労働基準法が定める深夜業の範囲
労働基準法では、深夜業の時間帯が明確に定められています。厚生労働省の各労働局が示すとおり、午後10時から午前5時までが深夜業にあたります。
この時間帯に働いた場合、使用者は通常の賃金に2割5分以上を上乗せする義務を負います。法律上は深夜割増賃金と呼ばれ、雇用形態を問わず適用されます。
割増賃金の主な区分は、次のとおりです。
| 区分 | 対象となる時間・日 | 割増賃金率 |
| 深夜労働 | 午後10時から午前5時まで | 2割5分以上 |
| 法定時間外労働 | 法定労働時間を超えて働いた時間 | 2割5分以上(月60時間を超える法定時間外労働は5割以上) |
| 法定休日労働 | 法定休日に働いた日 | 3割5分以上 |
そのため、夜勤で午後10時から午前5時まで働いた時間には、深夜割増賃金が加算されます。逆にいえば、夜勤のない働き方を選ぶと、この上乗せ分は収入に含まれません。
求人票の月給を比べる際は、深夜割増賃金を含む金額かどうかも確認しましょう。
参考:時間外、休日及び深夜の割増賃金(第37条)|和歌山労働局(厚生労働省)
夜勤なしで働けるホテル正社員の職種6選
ホテルの職種の中には、勤務先や担当業務によって夜勤なしで働けるものがあります。ここでは、その候補となる6つの職種を紹介します。
- 調理スタッフ
- 客室清掃スタッフ
- 料飲サービススタッフ
- 予約・受付事務
- 営業スタッフ
- 人事・総務・経理などの管理部門スタッフ
それぞれの仕事内容や勤務時間の特徴を見ていきます。
① 調理スタッフ
調理スタッフは、レストランや宴会場の料理を仕込みから仕上げまで担う職種です。営業時間が朝食から夕食までに収まる施設なら、深夜の勤務はほとんど生じません。
朝食の仕込みで早朝から動く日はあるものの、勤務そのものは日中に集中しています。勤務時間はレストランや宴会場の営業時間、仕込み体制などによって異なります。夜勤なしを希望する場合は、遅番の終了時刻まで確認しておきましょう。
ホテルの調理場は分業されていることが多く、経験を積みながら担当できる業務を広げていけます。調理師免許があれば、応募できる求人の幅が広がることもあります。
裏方として力を発揮したい人にとって、接客の負荷が軽い点も選ばれる理由の一つです。
② 客室清掃スタッフ
客室清掃スタッフは、宿泊客が退館したあとの部屋を次の到着までに整える職種です。厚生労働省の職業情報提供サイトは、作業時間をおおむね10時から15時と説明しています。
チェックアウトからチェックインまでの限られた時間に清掃を行うため、残業も生じにくいとされています。同サイトでも、繁忙時を除けば残業はほとんどないと記されています。
job tagでは、客室清掃はパートタイマーが多い職種として紹介されています。正社員を目指す場合は、求人ごとに雇用形態を確認しておきましょう。
近年は清掃業務を外部の専門業者へ委託する施設も増えており、応募先の幅は広がっています。
③ 料飲サービススタッフ
料飲サービススタッフは、館内のレストランやラウンジで接客と配膳を担当します。朝食やランチが中心の店舗なら、深夜帯まで勤務が及ぶことはほとんどありません。
朝食会場を受け持つなら早番中心で、ディナー営業では遅番が主体になります。バーやラウンジを担当する場合は、22時を過ぎる勤務が入ることもある点に注意が必要です。
接客経験を積み、サービス全体を管理する立場へキャリアアップすることもできます。ソムリエなどの専門知識や資格が、評価につながる場合もあります。
人と接する仕事を続けたい方には、フロント以外の選択肢として検討しやすいはずです。
④ 予約・受付事務
予約・受付事務が担うのは、宿泊予約の管理や電話対応、書類作成といった内勤業務です。予約業務は日中中心の部署もありますが、施設によってはシフト制や夜間対応を含むため、勤務時間は求人ごとに確認する必要があります。
予約サイトの在庫調整や料金の入力、団体客の手配なども守備範囲に含まれます。館内の各部門とやり取りしながら、宿泊の受け入れを裏側から支える立場です。
パソコン操作や事務処理の経験があれば、宿泊業が未経験でも入りやすくなります。経験を積み、経理や総務などへ仕事の幅を広げることも考えられます。
接客業務から離れつつ、宿泊業界で働き続けたい方にも選択肢となる職種です。
⑤ 営業スタッフ
営業スタッフは、旅行会社や法人企業に宿泊プランや宴会の提案を行う職種です。営業職は日中勤務の求人もありますが、勤務時間や休日は担当領域や施設によって異なります。夜勤なしを希望する場合は、勤務曜日と終業時刻を確認しましょう。
宿泊、宴会、婚礼のいずれを担当するかで、訪問先も提案の中身も変わってきます。館内の稼働状況を見ながら価格や条件を詰める場面も多く、数字への感覚が問われる仕事です。
接待や催事などで夕方以降に勤務する日もありますが、深夜勤務は比較的少ない職種です。他業界での営業経験を活かせる場合もあります。
売上目標や評価方法は施設によって異なるため、求人票や面接で評価制度を確認しておくとよいでしょう。
⑥ 人事・総務・経理などの管理部門スタッフ
人事や総務、経理といった管理部門は、バックオフィスからホテルの運営を支えます。採用や給与計算、経費処理といった業務は営業日の日中に進み、深夜の勤務は基本的に発生しません。
施設によっては、支配人の補佐として現場の勤怠管理や労務相談を担う場合もあります。宿泊客への直接対応から離れつつ、ホテル業界で働き続けられる職種です。
簿記や社会保険の知識、給与計算の実務経験があると、応募の際に評価されます。宿泊業の現場を経験した方なら、部門ごとの事情を踏まえた調整もしやすくなるでしょう。
現場部門からの社内異動で就くケースもあります。
夜勤なしの働き方を実現する3つの進め方
夜勤を避ける方法は、大きく3つあります。現在の勤務状況によって、適した方法は異なります。
- 日勤中心の職種へ移る
- 夜勤担当が分かれている施設を選ぶ
- 現在の職場で日勤専任を相談する
自分の状況に合う方法から確認してみてください。
① 日勤中心の職種へ移る
夜勤を避けるには、日勤のみの勤務時間が明示された職種・求人を選ぶ方法があります。職種名だけで判断せず、実際の始業・終業時刻を確認することが重要です。
宿泊業で夜勤が生じやすいのは、フロントや客室係といった宿泊部門です。ただし料飲や設備管理でも、施設によっては深夜の勤務が組まれます。
転職せず、社内異動で職種を変えられる場合もあります。別部門に空きがあれば、現在の職場に残ったまま働き方を変えられる可能性があります。
接客経験が評価材料になる職種もありますが、重視される経験やスキルは応募先によって異なります。
関連記事:ホテルの夜勤にはどんなメリットがある?6つの利点とデメリットを解説
② 夜勤担当が分かれている施設を選ぶ
同じ職種でも、施設の運営体制によって夜勤の有無は変わります。夜間のフロント業務を専任スタッフに分けたり、遠隔対応などを組み合わせたりしている施設では、日勤のみの勤務が可能な場合があります。
厚生労働省の衛生等管理要領では、一定の要件を満たす場合にフロントを設置しない運用も示されています。ただし、この管理要領は技術的助言であり、具体的な運用は自治体の条例などによって異なる場合があります。緊急時におおむね10分程度で職員が駆けつけられる体制などが条件です。夜間の常駐スタッフを置かない施設では、館内勤務の夜勤を減らせる場合がありますが、遠隔対応や緊急時の対応体制が別に設けられていることがあります。
応募先を探すときは、規模や業態だけで判断せず、夜間の人員配置まで確かめておきましょう。同じブランドであっても、施設ごとに体制が異なる例は珍しくありません。
現在の職種を続けながら夜勤を避けたい方には、検討しやすい方法です。
参考:旅館業における衛生等管理要領の一部改正について|厚生労働省
③ 現在の職場で日勤専任を相談する
いまの職場に残ったまま、シフトの組み方を見直してもらう進め方もあります。育児や介護、通院といった事情があるときは、配慮を受けられることもあります。
育児・介護休業法は、一定の要件を満たす労働者に深夜業の制限を請求する権利を認めた法律です。小学校就学前の子を養育する方が対象で、勤続1年未満などは対象から外れる決まりです。
事業の正常な運営を妨げる場合には、事業主が請求を拒めるとも定められています。まずは上長に事情を伝え、どこまで対応できるかを確かめてみてください。
まず現在の職場で相談できるため、転職を決める前に検討したい方法です。
夜勤なしを選ぶ前に押さえたい注意点
夜勤を外す働き方には、あらかじめ知っておきたい注意点もいくつかあります。収入や求人の選択肢、今後のキャリアに影響する可能性があるためです。
- 深夜割増賃金が付かない分の収入差
- フロント職は夜勤なしの求人が限られる
- 早番・遅番のシフトは残ることがある
- 経験できる業務の幅が変わる
見落としやすい点から順に確かめておきましょう。
深夜割増賃金が付かない分の収入差
夜勤を外すと、それまで受け取っていた深夜割増賃金が支給されなくなる場合があります。夜勤の回数が多かった方ほど、月々の手取りに差を感じやすくなります。
深夜割増賃金や夜勤手当が実際の夜勤に応じて支給されている場合、日勤専任になると総支給額が下がる可能性があります。
一方で、日勤中心の職種には資格や専門性で評価される持ち場もあります。調理や経理など、技能や知識が待遇に反映される職種もあります。
転職を検討するときは、月給の額面だけでなく手当の内訳まで並べて比べてみてください。
フロント職は夜勤なしの求人が限られる
厚生労働省のjob tagでは、ホテル・旅館のフロントは、早番・遅番・夜勤の3交代制で担当を回すのが一般的とされています。
日勤専任や早番限定の募集がまったくないわけではありません。夜間を別のスタッフが担う体制の施設では、日中だけのフロント職が置かれる例もあります。
日勤専任の募集が常にあるとは限らないため、勤務時間を条件に絞って探す必要があります。
接客を続けたいのであれば、料飲サービスや予約業務へ視野を広げるのも一つの選択肢です。
関連記事:ホテルフロントの仕事はきつい?大変な理由11選と向いている人・職場の選び方
早番・遅番のシフトは残ることがある
夜勤なしという条件は、必ずしも固定時間の勤務を意味するわけではありません。深夜帯を含まないだけで、早番と遅番を行き来する交替制は残る場合があります。
たとえば早番が7時開始、遅番が22時終了という組み方なら、深夜業には該当しません。それでも始業・終業時刻は日によって変わるため、生活リズムは一定になりにくくなります。
できるだけ固定された時間で働きたいなら、事務職など日中勤務が中心の求人を探す方法があります。求人票で、何種類のシフトが設定されているかを確認しておきましょう。
生活リズムをどの程度一定にしたいのか、あらかじめ優先順位を決めておくと求人を選びやすくなります。
関連記事:ホテルのシフト勤務は疲弊しやすい?早番・遅番・夜勤の時間例と1週間の働き方、休みまで解説
経験できる業務の幅が変わる
夜勤を外すと、深夜帯に行う業務を経験する機会は減ります。締め作業や夜間の緊急対応の経験が、宿泊部門を統括する立場を目指す際に役立つ場合もあります。
観光庁が2025年3月に公表した令和6年度の実態調査では、離職理由についても調査しています。最も多かったのは「自分のしたい業務ができなかった」という回答で、20.0%でした。
「シフト制や夜勤、休日勤務が合わなかった」という回答は8.7%でした。なお、離職者300人を対象とした複数回答の結果です。
夜勤の有無だけで職場を選ぶと、やりたい仕事から遠ざかる可能性もあると心得ておきましょう。
参考:令和6年度 宿泊業の人材確保・育成の状況に関する実態調査 概要|観光庁
夜勤なしのホテル正社員求人を見極める方法
求人票には夜勤の有無が明記されていない場合も多く、読み解く力が求められます。応募前に確認すべきポイントを押さえておけば、入職後のミスマッチを防ぎやすくなります。
- 求人票の勤務時間欄を確認する
- シフト制の記載から夜勤の有無を読み取る
- 面接で勤務体制を質問する
- 転職エージェントに希望条件を伝える
応募前に確認したい順に見ていきます。
求人票の勤務時間欄を確認する
最初に目を通したいのは、勤務時間欄に書かれた始業と終業の時刻です。すべてのシフトが午前5時以降に始まり、午後10時までに終わるなら、少なくとも所定のシフトには深夜業は含まれません。ただし、残業で午後10時以降に及ぶ可能性は別途確認が必要です。
時刻の記載が曖昧なまま、実働時間だけが書かれている求人も見受けられます。その場合は、シフトが何種類あるのかも確認しましょう。
勤務時間欄で見ておきたいのは、次の3点です。
- 始業と終業の時刻が具体的に書かれているか
- シフトの区分が何種類設けられているか
- 午後10時から午前5時に重なる時間帯がないか
この3点を確認できれば、夜勤の有無はおおむね判断できます。記載が不足しているときは、応募前の問い合わせで補っておくと安心です。
求人票だけで判断せず、不明点は応募前に確認しておくことが大切です。
シフト制の記載から夜勤の有無を読み取る
シフト制と書かれていても、その中身は施設によって大きく異なります。二交替制や三交替制といった名称だけでは、深夜帯の枠があるかどうかまでは読み取れません。
早番と遅番の2区分に見えても、早番が午前4時開始という組み方はあり得ます。区分の数ではなく、それぞれの始業と終業の時刻を確かめるのが確実です。
夜勤専従スタッフを別に配置している施設では、日勤スタッフが深夜勤務を担当しない場合もあります。同じ企業のほかの求人も確認すると、夜間の勤務体制を推測できる場合があります。
「早番」「遅番」といった名称だけでなく、具体的な始業・終業時刻を確認しましょう。
面接で勤務体制を質問する
書面で判断しきれない部分は、面接の場で直接確かめるのが早道です。夜勤の有無を尋ねることは、労働条件の確認として自然な質問にあたります。
聞き方としては、配属予定の部署で組まれているシフトの実例を尋ねてみましょう。月あたりの夜勤回数や、深夜帯を誰が担当するのかまで確認すると、実際の勤務体制を把握しやすくなります。
将来的に夜勤へ入る可能性があるかどうかも、あわせて確認しておきたい点です。入職時は日勤でも、異動や増員によって体制が変わる場合があります。
面接で確認した内容は、入社前に労働条件通知書の記載とも照らし合わせましょう。
転職エージェントに希望条件を伝える
夜勤なしの正社員求人の数は、職種や地域、募集時期によって変わります。希望に合う求人がいつ募集されるかは予測しにくく、自分だけで継続的に探すには手間がかかります。
宿泊業に詳しい転職エージェントへ、職種や勤務地を先に相談しておくのも一つの手です。条件に合う求人が出た際に、紹介を受けられることがあります。
担当者は、施設ごとの勤務体制や人員配置を把握している場合もあります。求人票からは読み取れない情報まで教えてもらえるかもしれません。
在職中で時間を取りにくい方ほど、相談先を持っておくと情報を集めやすくなります。
ホテルの夜勤なし正社員に関するよくある質問
ここでは、夜勤なしで働きたい方からよくある疑問に答えます。
ホテルのフロントで夜勤なしの正社員求人はありますか?
日勤専任や早番限定でフロントを募集する施設は存在します。夜間を別のスタッフや外部の委託先が担っている施設では、日勤のみで働ける場合があります。
日勤専任の募集もありますが、求人の有無は地域や募集時期によって変わります。転職エージェントに希望を伝えておけば、条件に合う求人が出た際に紹介を受けられることがあります。
夜勤がないと収入はどのくらい変わりますか?
深夜帯の労働には2割5分以上の割増賃金が支払われるため、その分が収入から外れます。収入差は、夜勤の回数や施設ごとの手当額によって異なります。
一方で、資格や技能が評価される職種では、経験やスキルによって待遇が上がる場合もあります。求人を比べるときは、額面だけでなく手当の内訳まで並べて確かめておきましょう。
未経験から夜勤なしのホテル正社員を目指せますか?
未経験から応募できるホテル求人もあります。応募条件は職種や施設によって異なるため、経験不問・未経験可などの記載を個別に確認しましょう。
入職後に調理師免許や簿記などの資格を取れば、担当できる範囲は広がります。長期的に働きたい場合は、資格取得支援制度の有無も確認しておきましょう。
子育てと両立しながらホテルの正社員として働けますか?
勤務時間が保育園の利用時間や送迎時間と合う求人であれば、子育てと両立できる可能性があります。育児・介護休業法には、一定の要件を満たす労働者が深夜業の制限を請求できる制度があります。
制度の運用や職場の理解には差があるため、応募前に実績を尋ねておくと判断しやすくなるでしょう。産休や育休の取得実績も、子育てと仕事を両立できる職場か判断する材料になります。
旅館でも夜勤なしの正社員として働けますか?
旅館でも、調理場や清掃、事務など日中の勤務で完結する職種があります。また、一定の要件のもとで、夜間に遠隔で対応する仕組みを取り入れている施設もあります。
ただし夕食の配膳から片づけまでを担う仲居の仕事は、夜まで勤務が伸びやすい傾向にあります。応募する持ち場ごとに、勤務時間の実態を個別に確かめておきましょう。
夜勤なしでもホテルの正社員として働ける
ホテルの夜勤は、24時間営業を支える宿泊部門で発生しやすいものです。調理や清掃、料飲サービス、予約事務、営業、管理部門では、日中勤務の求人もあります。
一方で、同じ職場で夜勤を外すと、深夜割増賃金や夜勤手当の分だけ収入が減る場合もあります。早番と遅番の交替が残る職場もあるため、求人票では、勤務時間の具体的な時刻まで確認しておきましょう。
進め方としては、職種を変える、体制の異なる施設を選ぶ、いまの職場で相談するという3つがあります。育児中で一定の要件を満たす場合は、深夜業の制限を請求できる制度も利用できます。
希望に合う求人が常に出ているとは限りません。宿泊業に詳しい転職エージェントへ条件を伝えておくと、情報を集めやすくなります。夜勤のない働き方を選び、生活リズムを保ちながら宿泊業界で働き続けることも可能です。

