バーテンダーをやめとけと言われる理由として、深夜勤務による生活リズムの乱れ、給料への不安、酔ったお客様への対応に苦労することなどが挙げられます。
ただし、すべての職場が同じ状況ではありません。バーテンダーは勤務時間や客層、スタッフ数によって、働きやすさが大きく変わる仕事です。
「バーテンダーはやめとけ」という声を見て、自分はこのまま続けてよいのか気になっている人もいると思います。ただ、今の職場に不満があるのか、それとも仕事そのものが合わないと感じているのかで、取るべき選択は変わります。
この記事では、やめとけと言われる理由や仕事内容、続けるかどうかの判断基準、経験を活かせる転職先をまとめました。
今の働き方を見直すときの参考にしてみてください。
バーテンダーを「やめとけ」と言われる主な理由
バーテンダーが仕事を続けるうえでは、収入や深夜勤務、酔ったお客様への対応などが負担になることがあります。
どのような悩みが離職につながりやすいのかを整理してみましょう。
| やめとけと言われる理由 | よくある悩み | 確認したいこと |
| 深夜勤務 | 睡眠不足になりやすい | 実際の退勤時間 |
| 始発待ちになることがある | 終電後の帰宅方法 | |
| 給料・昇給 | 収入が上がりにくい | 基本給と手当の内訳 |
| 将来の見通しが立てにくい | 昇給制度の有無 | |
| 酔客対応 | 理不尽な要求を受けることがある | スタッフ数 |
| 精神的な負担が大きい | トラブル対応のルール | |
| 将来への不安 | 独立以外の道が見えにくい | 昇進制度 |
| 年齢を重ねた後が不安 | キャリアパス |
まずは今の悩みが職場によるものなのか、それともバーテンダーという仕事そのものによるものなのかを切り分けることが大切です。
深夜勤務で生活リズムが崩れやすい
夜間営業のバーでは、夕方から開店準備を始め、閉店後の清掃や在庫確認を終える頃には、深夜や明け方になることがあります。終電に間に合わず、始発まで待ったりタクシーで帰ったりする日が続くこともあります。
昼夜が逆転した生活が続くと、休みの日も疲れが抜けにくくなるものです。土日祝や夜間の勤務が多い職場では、友人や家族と予定を合わせにくいと感じる人もいます。
給料や昇給に不安を感じやすい
求人に記載されている月給には、一定時間分の固定残業代や深夜手当が含まれている場合があります。応募前に、基本給や各種手当の金額、対象となる時間数、超過分の支給条件まで確認しておきましょう。
また、技術や知識を磨くため、自費で他店を訪れたり、練習用の材料を購入したりする人もいます。こうした自己研さんにかかる費用が、負担になることも少なくありません。
さらに、経験を重ねても給与がほとんど上がらない職場では、今後の生活やキャリアに不安を感じる人もいます。
酔ったお客様への対応で苦労する
バーテンダーはお客様との距離が近く、会話のなかで愚痴や悩みを聞くこともあります。こうしたやり取りが日常的に続くと、精神的な負担を感じる人もいるでしょう。
また、職場によっては、酔ったお客様への対応を一人で任される場合があります。理不尽な要求を受けても冷静さを保つ必要があり、対応に苦痛を感じることもあります。
店内が汚れたり、グラスや備品が破損したりした際には、片付けや報告、初期対応まで担当するケースも少なくありません。接客以外の業務も多いため、負担が積み重なり、転職を考える人もいます。
バーテンダーの仕事内容はカクテル作りだけではない
バーテンダーの仕事は、カウンターでカクテルを作るだけではありません。
開店前の準備や閉店後の片付け、在庫確認や発注なども担当します。
グラス磨きや氷の準備、在庫確認、発注、清掃など仕事の内容は幅広く、店によっては一人で担当することもあります。
| 仕事 | 主な作業 | 内容 |
| 開店前の準備 | グラス磨き、氷の準備、果物の仕込み、お酒の補充 | 営業前に必要なものを準備する |
| 営業中 | 注文受付、ドリンク作り、提供、必要に応じて会計 | 注文を聞きながらドリンクを提供する |
| 酔ったお客様への対応 | 声かけ、トラブル対応、店内の片付け | お客様の様子を見ながら対応する |
| 閉店後の作業 | 清掃、レジ締め、翌日の仕込み | 翌日の営業に向けて片付けと準備を行う |
| 在庫確認・発注 | お酒や備品の数量確認、発注 | 必要な材料や備品を切らさないよう管理する |
どこまで担当するかは店によって異なります。スタッフが多い店では仕事を分担できますが、少人数の店では開店準備から閉店後の片付けまで任されることもあります。
開店前からドリンク作成までの仕事
出勤後は、グラス磨きや氷の準備、果物の仕込みなど、開店前の作業を進めます。お酒の在庫も確認し、不足しているものを補充して営業に備えます。
営業中の主な業務は、お客様の注文を受けてドリンクを作ることです。職場によっては、会計も担当します。混雑する時間帯は、複数のカクテルを同時に作ることも少なくありません。
在庫管理や清掃など営業後の仕事
閉店後は、使った器具やグラスを洗い、カウンターや床を掃除します。レジの売上を確認したあと、必要に応じて翌営業日の準備や在庫確認を行ってから店を閉めます。
在庫確認は、お酒や備品の残りを把握するための作業です。足りなくなりそうなものは早めに発注し、営業に支障が出ないよう準備します。
バーテンダーを続けた方がよい人と転職を考えた方がよい人
バーテンダーの仕事を続けるか迷ったときは、勤務時間や収入、働き方に無理が出ていないかを整理してみましょう。下の表は、自分の状況を見直すときの目安です。
| 判断のポイント | 続けやすい人 | 転職を考えたい人 |
| 勤務時間 | 深夜勤務がそれほど負担になっていない | 生活リズムの乱れや疲れが続いている |
| 収入 | 今の収入に大きな不満がない | 将来の収入に不安を感じている |
| 接客 | お客様との会話を楽しめている | 接客が大きなストレスになっている |
| 将来の働き方 | この仕事を続けるイメージが持てる | このまま続けることに不安がある |
| 職場 | 今の職場で無理なく働けている | 人手不足や一人で店を任されることに負担を感じている |
当てはまる項目が多いほど転職すべき、という意味ではありません。自分が何に負担を感じているのかを整理すると、今後の方向を考えやすくなります。
今の職場だけが合わない場合
深夜勤務がそれほど苦ではなく、お酒を作る仕事も好きなら、バーテンダーの仕事そのものではなく、今の職場に原因があるかもしれません。
たとえば、一人で接客から片付けまで担当している店と、スタッフ同士で仕事を分担している店では負担が大きく変わります。同じバーテンダーでも、働く店によって忙しさや働きやすさは異なります。
求人票だけではスタッフの人数や実際の働き方がわからないこともあるため、面接で確認しておくと安心です。
生活や体調に影響が出ている場合
睡眠不足や体調不良の主な原因が夜間勤務にあるなら、別の深夜営業店へ転職しても、同じ悩みが続く可能性があります。一方、ホテルやレストランなど、比較的早い時間帯のシフトがある職場を選ぶことで、働き方を改善できる場合もあるでしょう。
また、結婚や子育てなど将来の生活を考えたときに、現在の働き方を続けるイメージを持てない人もいます。その場合は、勤務先を変えるだけでなく、仕事そのものを見直すことも選択肢の一つです。
バーテンダー経験を活かせる転職先
バーテンダーとして培った接客力やお酒の知識、在庫管理・発注の経験は、ほかの仕事でも活かせます。
たとえば、お客様の好みに合わせて商品を提案する力や、売れ行きを見ながら在庫を調整するスキルは、飲食業やサービス業でも役立つでしょう。
転職先としては、別の飲食店やホテルの料飲部門などが候補に挙げられます。ここからは、バーテンダーの経験を活かしやすい仕事を紹介します。
| 転職先 | 活かせる経験 | 応募前に確認したいこと |
| ホテルバー | お酒の知識、ドリンク提案 | バーだけを担当するか |
| ホテルラウンジ | 落ち着いた接客、気配り | ルームサービスも担当するか |
| ホテルレストラン | ドリンク提供、在庫管理 | 接客以外の仕事があるか |
| ホテル料飲部門 | 発注業務、スタッフ指導 | 宴会サービスも担当するか |
同じホテルでも、担当する仕事は施設によって異なります。
勤務時間や担当業務について事前に確認しておくと、応募後の行き違いを防ぎやすくなります。
入社後のギャップを減らすためにも、応募前に情報を集めておくことが大切です。
ホテルバーやホテルラウンジ
常連のお客様との会話を通じて、好みに合うお酒を提案してきた経験は、ホテルバーでも活かせます。
ただし、街のバーとホテルバーでは、接客の進め方や求められるサービス水準が異なる場合があります。ホテルバーでは、施設の方針やサービス基準に沿いながら、お客様の好みや利用目的に応じて対応することが大切です。
また、ホテルバーはシフト制の職場が多く、街のバーと比べて早い時間に勤務を終えられるケースもあります。
ホテルレストランや料飲部門
お酒や備品の在庫を確認し、足りなくなる前に発注していた経験は、ホテルのレストランでも活かせます。
また、後輩に仕事を教えたり、開店準備をまとめたりしていた人は、スタッフ同士で連携しながら進めるホテルの仕事にもなじみやすいでしょう。
開店準備から片付けまで一通り担当していた経験がある人は、忙しい時間帯に優先順位を考えながら動く力を活かせます。
バーテンダー求人で確認したい勤務時間と担当業務
求人票には給与や勤務時間が書かれていますが、それだけでは働き方のすべてはわかりません。
たとえば、深夜勤務がどのくらいあるのか、バー以外の仕事も担当するのかは職場ごとに違います。ここでは応募前に確認したいポイントを紹介します。
| 確認したい項目 | 確認する内容 |
| 勤務時間 | 何時ごろに出勤し、何時ごろに仕事が終わるか |
| 休日 | 週に何日休めるか、土日祝の出勤があるか |
| 給与 | 基本給と各種手当が分けて書かれているか |
| 昇給 | 昇給の仕組みや実績があるか |
| 客層 | 常連客が多いか、観光客が多いか |
| スタッフ数 | 一人で勤務する時間があるか |
| 担当する仕事 | バー以外の仕事も担当するか |
| 教育制度 | 研修や指導担当者がいるか |
| ホテルの配属先 | バー、ラウンジ、レストランのどこで働くか |
気になることは面接で聞いておきましょう。
勤務時間と休日は必ず確認する
「深夜勤務あり」と書かれていても、何時ごろに仕事が終わるのかは職場によって異なります。
また、土日祝の出勤が多い職場もあります。開店準備や閉店後の片付けも含めて、実際にどのくらい働くのかを確認しておくと安心です。
担当業務と客層で負担は変わる
同じバーテンダーの仕事でも、スタッフが複数いる店と、一人で店を任される時間がある店では忙しさが違います。
また、落ち着いたお客様が多い店もあれば、酔ったお客様への対応が多い店もあります。
求人票だけではわかりにくいため、面接では利用目的や混雑する曜日・時間帯、常連客と宿泊客の割合、一人勤務の有無、トラブル発生時の対応体制などを確認しましょう。
ホテルバーの求人選びで迷ったときの相談先
実際の職場の雰囲気やスタッフ体制、教育の進め方などは施設ごとに異なりますが、求人票だけではわからないものです。
ホテル求人は担当範囲や勤務時間が施設ごとに異なる
ホテルバーの求人でも、バーの仕事だけを担当する職場もあれば、ラウンジやレストランのサービスを一緒に担当する職場もあります。
勤務時間もホテルによって異なり、早番が中心のところもあれば、遅番や夜の勤務が多いところもあります。
担当する仕事や働く時間はホテルごとに違うため、応募前に確認しておくと安心です。
自分の経験が活かせる求人を相談できる
バーテンダーとして身につけたスキルや担当してきた業務によって、向いている転職先は変わります。
お酒の発注や在庫管理を担当していた人はホテルレストランや料飲部門、接客やドリンク提案の経験がある人は、ホテルバーやラウンジで経験を活かしやすいでしょう。
宿泊業に詳しい転職エージェントでは、自分の経験がどの職種と合うのかを相談できます。
まずはどのような求人があるのか、話を聞くところから始める方法もあります。
よくある質問
Q.バーテンダーは本当にやめた方がよい仕事ですか?
必ずしもそうとは限りません。
同じバーテンダーでも、勤務時間や客層、働き方は職場によって大きく異なります。今の職場が合わないのか、それとも仕事そのものが合わないのかを整理することが大切です。
Q.バーテンダーの仕事で大変になりやすいことは何ですか?
夜間勤務による生活リズムへの影響や、酔ったお客様への対応などが負担になることがあります。ただし、勤務時間や客層、スタッフ体制によって負担は異なります。
閉店後の片付けまで終わると朝方になることもあります。また、酔ったお客様の相手やトラブル対応が続くと、心身ともに疲れがたまりやすくなります。
Q.バーテンダー経験はホテルバーでも活かせますか?
活かしやすいです。お客様にお酒をおすすめした経験や、会話をしながら接客してきた経験は、ホテルバーでも役立ちます。
ただし、ホテルによって担当する仕事は異なります。バーだけを担当する場合もあれば、ラウンジやレストランの接客を任されることもあるため、応募前に仕事内容を確認しておくことが大切です。
Q.バーテンダーから転職しやすい仕事はありますか?
これまでの経験によって選びやすい仕事は変わります。お酒の発注や在庫管理をしていた人はホテルレストランや料飲部門、接客やドリンク提案の経験がある人はホテルバーやラウンジなどが選択肢になります。
自分に合う仕事がわからない人は、まず担当していた業務を書き出してみることが大切です。
Q.未経験からホテルバーへ転職できますか?
ホテルの料飲部門には未経験者を受け入れる求人もあります。ただし、バーテンダー専任ではなく、レストランやラウンジのサービスから経験を積む求人もあります。
入社後に「思っていた仕事と違った」とならないよう、応募前に仕事内容を確認しておくことが大切です。
バーテンダーをやめとけと言われる理由について解説しました
バーテンダーの仕事を続けるか迷ったときは、今の悩みが職場によるものなのか、それとも働き方そのものによるものなのかを整理してみましょう。
お酒の知識や接客経験、発注や在庫管理の経験は、ホテルバーやホテルレストランなどでも活かしやすい経験です。
もし、自分の経験で応募できる求人があるのか知りたい場合は、宿泊業に詳しい転職エージェントに相談してみてください。
転職を決めていない段階でも情報収集として活用できます。

