MENU

    ホテルマンの給料はいくら?平均年収・職種別の給与例と年収を上げる方法

    ホテルのロビーに並んで立つ制服姿の男女スタッフ

    ホテルマンの給料は、職種や役職、勤務先によって大きく異なります。本記事では、最新の公的統計とホテリエキャリアの求人データをもとに、ホテルマンの平均年収や求人賃金、一般スタッフ・管理職の給与水準を解説します。

    目次

    ホテルマンの平均年収はどのくらい?

    「ホテルマン」という名称そのものを対象とした公的な平均年収の統計はありません。

    ホテルには、フロントをはじめ、レストランサービス、ベル、コンシェルジュ、調理、営業、管理部門、支配人など幅広い職種があるためです。

    ホテルマンの給与水準を考える際の一つの目安になるのが、厚生労働省「job tag」に掲載されているホテル・旅館のフロントの統計です。

    項目金額
    年収362.4万円
    ハローワーク求人賃金月24.1万円
    1時間当たりの賃金(一般労働者)1,726円

    出典:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag」
    ※年収は令和7年賃金構造基本統計調査を加工した数値。統計上の職業分類は「旅館・ホテルフロント係」などで、ホテルフロントだけを完全に切り出した数値ではありません。

    年収362.4万円を単純に12カ月で割ると約30.2万円ですが、この年収には賞与などが含まれます。そのため、「平均年収÷12=毎月の基本給」と考えることはできません。

    実際、新しく仕事を探す人に近い指標であるハローワークの求人賃金は月24.1万円です。

    ホテルマンの給料を調べる際には、平均年収と求人に提示される月給を分けて見ることが大切です。

    ホテルマンの給料は安い?

    ホテルのフロントを基準にすると、給与水準は民間企業全体の平均より低めです。

    国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」では、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は478万円、正社員に限ると545万円でした。これに対して、ホテル・旅館フロントなどの平均年収は362.4万円です。

    ただし、この数字だけから「ホテルマンは誰でも年収300万円台」と考えるのも適切ではありません。

    ホテル業界では、

    • 職種
    • 経験
    • 役職
    • 勤務するホテル
    • 勤務地
    • 担当する業務範囲

    などによって給与条件が大きく変わります。

    実際にホテリエキャリアの掲載求人を見ると、フロントスタッフでも年収400万円台までを想定した求人があり、マネージャーになると500万円以上の募集も確認できます。

    「ホテル業界だから給料が安い」と一括りにするより、どの職種・ポジションで働くかを見ることが重要でしょう。

    ホテリエキャリアの求人から見るホテルマンの給料

    ホテリエキャリアでは、2026年時点で1,700件を超えるホテル求人を掲載しています。

    なかでもフロントは418件、洋食調理は200件、レストランサービスは194件と、ホテルの主要な現場職種だけでも多数の求人があります。

    ここからは、実際に掲載されている求人をもとに給与の違いを見ていきましょう。

    ※以下は各職種の「平均給与」ではなく、掲載求人の例です。

    参考:ホテル業界職種別求人

    フロントスタッフの給料

    ホテルマンを代表する仕事の一つがフロントです。

    ホテリエキャリアに掲載されているフロント求人では、たとえば次のような給与条件があります。

    求人例給与
    コートヤード・バイ・マリオット白馬 フロントスタッフ年収285万~428万円
    熱海・伊豆山 佳ら久 フロントスタッフ年収350万~480万円
    ベイサイドホテル アジュール竹芝 フロント年収322万~420万円
    アパホテル博多東比恵駅前 フロント年収336万~490万円

    実際の求人を見ると、同じ「フロント」でも給与レンジにはかなり幅があります。

    応募条件にも違いがあります。

    たとえば、コートヤード・バイ・マリオット白馬では宿泊・飲食・小売などでの接客経験が応募条件となっており、年収は285万~428万円です。一方、熱海・伊豆山 佳ら久ではホテル・観光・接客業界の経験者を優遇し、年収350万~480万円となっています。

    そのため、求人を見る際は「フロントだからいくら」と考えるのではなく、自分の経験が給与レンジのどこで評価されるのかまで確認したほうがよいでしょう。

    フロントマネージャー・宿泊部門責任者の給料

    フロントスタッフからマネジメントを担うポジションへ進むと、給与水準が上がる求人が見られます。

    ホテリエキャリアでは、次のような募集があります。

    求人例給与
    たびのホテル石狩 フロントマネージャー候補年収420万~560万円
    箱根・強羅 佳ら久 フロントマネージャー年収500万~600万円
    メルキュール東京羽田エアポート 宿泊部門責任者年収540万~600万円
    HOTEL FORK&KNIFE フロントマネージャー月給42万~50万円

    一般のフロントスタッフとの大きな違いは、接客だけでなく、

    • スタッフの育成
    • シフトや組織の管理
    • サービス品質の管理
    • 売上や客室販売への関与
    • 業務改善
    • 部門全体のマネジメント

    などを任される点です。

    たとえば箱根・強羅 佳ら久のフロントマネージャー求人では、宿泊部門のマネジメントや年間目標の達成、部下の指導・教育などが仕事内容に含まれています。年収は500万~600万円です。

    ホテル業界で年収を上げていく場合、現場業務をこなせることに加えて、人や数字を管理できるようになることが一つのキャリアパスといえます。

    レストランサービスの給料

    ホテル内のレストランやダイニングで接客を行うレストランサービスも、ホテルマンの主要な職種です。

    ホテリエキャリアでは、レストランサービスだけで約190件の求人が掲載されています。

    求人例給与
    ホテル エミオン 東京ベイ レストランサービス年収276万~336万円
    箱根・強羅 佳ら久 料飲サービス年収350万~500万円
    ラフォーレ箱根強羅 湯の棲 アシスタントマネージャー月給30万~31万円

    などがあります。

    同じレストランサービスでも、未経験から応募できる求人と、リーダー・マネジメント経験を求める求人では給与条件が異なります。

    接客経験だけでなく、後輩育成や店舗運営などを経験すると、より上位のポジションを目指しやすくなるでしょう。

    ホテルの調理スタッフの給料

    ホテルでは、接客職だけでなく調理部門でも多くのスタッフが働いています。

    ホテリエキャリアでは洋食調理だけで200件の求人が掲載されているほか、和食調理、パティシエ、料理長・総料理長などの職種があります。

    求人例給与
    沖縄プリンスホテル オーシャンビューぎのわん 洋食調理年収314万~479万円
    黒部・宇奈月温泉 やまのは 調理スタッフ年収350万~500万円
    草津温泉 大東舘 調理スタッフ月給25万~40万円

    となっています。

    調理職では、調理経験の年数だけでなく、

    • 洋食・和食などの専門分野
    • 調理師免許
    • メニュー開発
    • 原価管理
    • 発注・在庫管理
    • 後輩の育成
    • 厨房のマネジメント

    など、担当できる仕事の範囲によっても応募できる求人が変わります。

    将来的に料理長や総料理長を目指すことで、さらに高い給与水準を狙える可能性があります。

    支配人・総支配人の給料

    ホテルの給与レンジが大きく変わるのが、施設全体の運営を担う支配人・総支配人です。

    ホテリエキャリアには、総支配人・支配人の求人も30件以上掲載されています。

    求人例給与
    支配人候補求人年収348万~487万円
    HOTEL FORK&KNIFE 総支配人年収600万~850万円
    アイコニア・ホスピタリティ 総支配人年収600万~1,000万円

    といった募集があります。

    同じ「支配人」という名称でも給与差は大きいため、役職名だけで判断しないことが大切です。

    施設の規模や任される範囲によって、

    • 売上・利益管理
    • 採用・人員配置
    • 従業員のマネジメント
    • サービス品質管理
    • 宿泊料金や販売戦略
    • 施設運営
    • 本社への報告

    など、責任の大きさが変わります。

    転職時には「支配人」という肩書きだけでなく、どこまで経営・収益に責任を持つポジションなのかを確認しましょう。

    ホテルマンの給料は経験を積めば上がる?

    ホテル業界では、単純に勤続年数が増えれば必ず大幅に給料が上がるとは限りません。

    一方で、ホテリエキャリアの掲載求人を見ると、一般スタッフとマネジメント職では給与レンジに違いがあります。

    たとえばフロントの場合、一般スタッフで年収300万円台から400万円台の求人がある一方、マネージャークラスでは500万~600万円程度の募集も確認できます。

    そのため、年収アップを目指すなら「経験年数を増やす」だけでなく、任される役割を広げていくことが重要です。

    ホテルマンが給料を上げる4つの方法

    1. マネジメント経験を積む

    年収を上げるうえで分かりやすい方法の一つが、スタッフからリーダー、マネージャー、部門責任者へと役割を広げることです。

    ホテルの管理職では、接客スキルだけでなく、人材育成、数値管理、業務改善なども求められます。

    今の職場で後輩指導やシフト管理などを任せてもらえるのであれば、将来の転職でも評価されやすい経験になるでしょう。

    2. 専門性を高める

    すべてのホテルマンが管理職を目指す必要はありません。

    調理、ソムリエ、レベニューマネジメントなど、特定分野の専門性を高めるキャリアもあります。

    大切なのは、「ホテル勤務○年」という経歴だけではなく、何ができる人なのかを説明できる状態を作ることです。

    3. 自分の経験を評価してくれるホテルを探す

    同じ職種でも、ホテルによって給与レンジは異なります。

    実際、ホテリエキャリアに掲載されているフロント求人でも、年収200万円台からスタートするものから、400万円台後半までを提示するものがあります。

    現在の会社で昇給を待つだけでなく、自分の経験をより高く評価するホテルがないか求人を比較してみることも一つの方法です。

    4. 給与だけでなく待遇全体を比較する

    ホテル求人では、基本給や年収だけを見ないことも重要です。

    求人によっては、

    • 寮・社宅
    • 住宅手当
    • 食事・まかない
    • 交通費
    • 退職金
    • 企業年金
    • ホテルの従業員割引
    • 引っ越し費用補助

    などが用意されています。

    たとえば、コートヤード・バイ・マリオット白馬の求人では条件付きで単身寮・社宅の自己負担が5,000円からとなっています。草津温泉 大東舘の調理求人では月1万円の従業員寮と、出勤日のまかないが用意されています。

    同じ月給でも、家賃や食費の負担によって実際に手元に残る金額は変わります。

    特にリゾートホテルへの転職では、給与とあわせて寮・社宅の条件も確認するとよいでしょう。

    ホテル求人で給料を比較するときのポイント

    求人票を見るときは、記載されている年収や月給だけで判断せず、給与の内訳まで確認しましょう。

    基本給と固定残業代を確認する

    「月給30万円」と書かれていても、基本給30万円とは限りません。

    固定残業代が含まれている場合は、

    • 基本給
    • 固定残業代
    • 固定残業として想定される時間
    • 超過分の扱い

    を確認する必要があります。

    給与額が高く見える求人ほど、内訳を確認しましょう。

    賞与が年収に含まれているか確認する

    「年収400万円」と書かれている場合、賞与込みの想定年収なのか、月給を単純に12倍したものなのかによって意味が変わります。

    賞与については、

    • 支給回数
    • 前年度実績
    • 業績連動か
    • 入社初年度から満額支給されるか

    なども確認しておくと安心です。

    夜勤手当・深夜手当を確認する

    ホテルのフロントは24時間体制の職場も多く、夜勤が発生する求人があります。

    深夜労働には法律上の割増賃金が発生しますが、求人票に記載されている給与にどこまで含まれているかは企業によって異なります。

    日勤中心の求人と夜勤を含む求人では、単純に月給だけを比較しないようにしましょう。

    年間休日や勤務時間も確認する

    年収が高くても、年間休日数や残業時間によって働き方は大きく変わります。

    給与だけではなく、年収・休日・勤務時間・仕事内容・福利厚生をセットで比較することが、長く働ける職場を探すうえでは重要です。

    ホテルマンで年収500万円以上は目指せる?

    年収500万円以上を目指すことは可能です。

    実際、ホテリエキャリアでは

    • フロントマネージャー:年収500万~600万円
    • 宿泊部門責任者:年収540万~600万円
    • 総支配人:年収600万~1,000万円

    といった求人が掲載されています。

    ただし、ホテル業界で働いていれば自動的にこの水準まで上がるわけではありません。

    高い給与が設定されている求人では、ホテルでの実務経験に加え、

    • マネジメント経験
    • 部門運営
    • 人材育成
    • 売上・予算管理
    • 語学力
    • 専門分野での経験

    などを求められるケースがあります。

    将来的な年収アップを考えるなら、「今いくらもらえるか」だけではなく、その職場でどんな経験を積めるかまで確認するとよいでしょう。

    未経験からホテルマンになる場合の給料は?

    未経験から応募できるホテル求人もあります。

    ただし、未経験者向け求人では経験者やマネージャー向け求人ほど高い給与が設定されていないケースもあります。

    最初の転職では給与だけを優先するのではなく、

    • 接客経験を積めるか
    • 幅広いホテル業務を経験できるか
    • 研修制度があるか
    • 将来的に別部門へ異動できるか
    • リーダーやマネージャーを目指せるか

    といった点も確認しておきたいところです。

    数年後の転職まで考えると、最初のホテルでどんな経験を積むかが、その後の選択肢や給与にも影響します。

    関連記事:ホテルの研修制度には何がある?未経験・新卒・中途の研修内容と職場選びのポイント

    ホテルマンの給料は職種・役職による差が大きい

    厚生労働省「job tag」によると、ホテル・旅館のフロントなどが含まれる職業分類の平均年収は362.4万円です。ハローワークの求人賃金は月24.1万円となっています。

    ただし、これはホテル業界で働くすべての人に当てはまる金額ではありません。

    実際のホテル求人では、一般スタッフでも年収300万円台から400万円台の募集があり、フロントマネージャーでは500万~600万円、総支配人では600万~1,000万円の求人も見られます。

    ホテルマンの給料を考えるときは、単純な「平均年収」だけを見るのではなく、

    • 職種
    • 役職
    • 自分の経験
    • 給与の内訳
    • 福利厚生
    • 休日や勤務時間
    • 将来のキャリア

    まで含めて求人を比較することが大切です。

    ホテリエキャリアでは、フロントやレストランサービス、調理、支配人など、ホテル・宿泊業界の求人を職種別に探せます。現在の給与条件と自分の経験を照らし合わせながら、どのような求人があるか確認してみてください。

    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!
    • URLをコピーしました!
    目次