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パティシエの仕事で大変なこととは?働き方のリアルとより良い職場の見つけ方

女性パティシエ

パティシエの仕事は美しいスイーツを生み出す華やかな印象を持たれがちですが、大変なこともたくさんあります。

実際の現場では体力的な消耗やプレッシャー、厳しい労働環境など想像とは違った現実が待っているケースも少なくありません。

この記事ではパティシエの仕事で大変なことを具体的に紹介します。大変な部分をふまえて就職先・転職先を探すコツにも触れているため、職場選びのヒントとして参考にしてください。

目次

パティシエの仕事で大変なこと8選

パティシエの仕事には外からは見えづらいさまざまな苦労も存在します。就職や転職の前に仕事の大変さも把握して、就職後のギャップを減らしましょう。

まずは多くのパティシエが大変だと感じるポイント8つを紹介します。

  1. 早朝勤務や長時間労働になる場合がある
  2. クリスマスやバレンタインなどの過酷な繁忙期
  3. 労働時間に見合わないと感じやすい給与
  4. 幅広い技術の習得に時間がかかる
  5. ミスが許されないプレッシャーとの戦い
  6. 立ち仕事や力仕事などによる体力的な消耗
  7. 職場の人間関係や縦社会の厳しさ
  8. けがのリスクが存在する仕事内容

①早朝勤務や長時間労働になる場合がある

パティシエは、開店までに商品を用意するため、職場によっては早朝勤務があります。繁忙期や人員体制によっては、残業が増える場合もあります。

朝5時台から仕込みが始まる店舗もあり、一般的な日中勤務とは異なる生活リズムで働くことが求められるでしょう。くわえて営業終了後も片付けや翌日の仕込みがあり、退勤が遅くなる場合があります。

経験が浅いうちは勤務時間外に技術練習のため厨房に残らざるをえないケースも。補助作業や技術の習得に時間を要し、負担を感じる人もいます。

②クリスマスやバレンタインなどの過酷な繁忙期

パティシエにとって繁忙期は世間一般でいうイベントシーズンと重なります。

  • クリスマス
  • バレンタイン
  • ホワイトデー
  • 母の日

食卓にケーキが並ぶようなイベント日は製菓店や洋菓子店を利用する方が増えます。このタイミングで洋菓子の需要も急増し、イベント日に向けた数週間は仕込みのため深夜まで作業が続いてしまうでしょう。

繁忙期には注文量が増え、残業が発生したり、希望する日に休みを取りづらくなったりする場合があります。イベントを家族や友人と過ごせない方も少なくありません。

繁忙期を乗り越える達成感は得られるものの、プライベートを犠牲にしなければいけないストレスがあるのも実情です。

③労働時間に見合わないと感じやすい給与

パティシエは専門的な技術を要する仕事でありながら、給与については、勤務時間や求められる技術に対して低いと感じる人もいます。特に初心者は月収が20万円前後である一方、長時間労働が続き「こんなに働いているのに」と待遇面で不満を感じる方もいるでしょう。

さらに近年は原材料費や光熱費の上昇が、店舗の収益や人件費に影響する場合もあります。

待遇改善を求めるのであれば、規模の大きなホテルやブライダル施設を選ぶなど、給与や安定性の向上を目指した転職を検討するのも大切です。

※参照:厚生労働省|2019年賃金構造基本統計調査

④幅広い技術の習得に時間がかかる

パティシエとして一人前になるには、長い時間と地道な努力が必要です。生地の仕込みや温度管理、デコレーションなど、身に付けるべき技術は多岐にわたります。何度も練習を重ね、少しずつ習得していかなければなりません。

技術の学び方や指導体制は、職場によって異なります。先輩の作業を見ながら、実践を通じて覚える職場もあります。

また、ミスを厳しく指摘される環境では、精神的な負担を感じることもあるでしょう。技術習得の難しさや職場環境に悩み、仕事を続けるべきか迷う人もいます。

⑤ミスが許されないプレッシャーとの戦い

お菓子づくりは材料の計量や焼き時間など、ほんのわずかなズレが仕上がりに大きく影響する仕事です。1gの誤差や数分の焼きすぎで品質が落ちるおそれもあり、常に集中力を維持しながら作業を進めることが求められます。

特にクリスマスシーズンなど、大量の注文が入る時期や職場では、多数の商品を一定の品質で仕上げる必要があります。

長時間の作業で疲れていても商品のクオリティを落としてはならないというプレッシャーは、やりがいがある一方で心身のストレスにつながりがちです。

⑥立ち仕事や力仕事などによる体力的な消耗

パティシエの仕事は厨房での作業や店頭での接客など、基本的に立ちっぱなしです。以下のように過酷な仕事も多く、華やかなイメージの反面、力仕事も多く求められます。

  • 材料の運搬や大量の洗い物などの力仕事
  • デコレーションなど腰を屈めての長時間作業
  • オーブンが設置された高温の厨房での作業

毎日立ちっぱなしで働くほか、厨房内はオーブンやコンロなど、高温になる設備も並びます。商品のクオリティや品質に影響することから、スイーツに合わせた空調に設定されているケースもあるでしょう。

長時間の立ち仕事や中腰の作業は、腰や足に負担がかかる場合があります。

⑦職場の人間関係や縦社会の厳しさ

飲食・製菓業界は縦社会文化が根強く残っているところもあり、人間関係に疲弊してしまう方も少なくありません。厳しい叱責や質問しづらい空気感が当たり前の環境では、駆け出しのパティシエほどストレスを感じてしまうでしょう。

一方でパティシエは厨房という限られた空間でチームで協力して動く必要があり、人間関係がこじれれば仕事全体に影響してしまいます。

コミュニケーションの行き違いがトラブルに発展するリスクもあり、職場の雰囲気やコミュニケーションは、働きやすさを左右する要素の1つです。

⑧けがのリスクが存在する仕事内容

パティシエの仕事は以下のように、けがのリスクと隣り合わせの職場環境を避けられません。

  • 高温のオーブンや加熱機器
  • 高速で回転する業務用ミキサーや、包丁などの調理器具

オーブン本体や使用直後の天板は高温になっており、触れればやけどを負うおそれがあります。包丁やカッターを扱う場面も多く、経験を問わずけがのリスクには十分に注意しなければいけません。

けがのリスクを防ぐためにも、職場のルールを守り安全に配慮した作業習慣を身に付けることも、パティシエとして長く働き続けるうえで大切です。

パティシエが大変でも続けるやりがい・魅力

パティシエは大変なことも多い仕事ですが、それでも続ける方が多いのは、ほかの仕事では得られないやりがいや魅力もあるためです。ここではパティシエの仕事で感じられるやりがいや魅力について、ポイント別に見ていきましょう。

  • お客様の笑顔や感謝を間近で受け取れる
  • 職人仕事でスキルアップを実感しやすい
  • オリジナル商品の製作に挑戦できる
  • 働ける場所や業態の選択肢が豊富である

お客様の笑顔や感謝を間近で受け取れる

誕生日や記念日などの特別な場面に、スイーツは欠かせない存在です。パティシエは、心を込めて作ったお菓子を通じて、お客様の大切な一日を彩れます。

接客も担当する職場では、お客様から直接感想を聞けることがあります。製造専任の場合でも、販売スタッフを通じて喜びの声や反応を知ることが可能です。自分が作ったお菓子について、お客様に「おいしかった」「また買いにきます」と直接言ってもらえる機会は、パティシエならではのやりがいです。

製菓店はもちろんホテルやレストランでも、お客様の笑顔や満足感に貢献でき、大きな喜びにつながるでしょう。

職人仕事でスキルアップを実感しやすい

パティシエが作り出すスイーツは、味はもちろん見た目も楽しめる作品としての側面もあります。デコレーションセンスや仕上げの丁寧さが商品のクオリティとして直接表れるため、パティシエは自分のスキルが目に見えてわかる仕事です。

「昨日よりきれいに仕上がった」「デコレーションを任せてもらえた」など小さな進歩を実感しやすく、スキルアップを楽しみやすいでしょう。

自分の手で何かを生み出す充実感を持てるのが、パティシエの醍醐味でもあります。

オリジナル商品の製作に挑戦できる

経験や役職、勤務先によっては、新商品の企画や試作に携われる場合があります。

素材の組み合わせやデコレーションを検討し、試作と改善を繰り返しながら商品を形にするなど。創作が好きな方であれば楽しんで挑戦できる仕事だといえます。

自分のアイデアから生まれたスイーツが実際に店頭で販売され、お客様に届いて好評を得られる達成感は格別です。将来的に独立して自分の店舗を持つときにも、商品開発の経験は価値のあるものとなるでしょう。

働ける場所や業態の選択肢が豊富である

パティシエが求められる職場は以下のように多岐にわたります。

  • 国内外の洋菓子店
  • 国内外のレストランやカフェ
  • 国内外のホテルや宿泊施設
  • ブライダル施設や披露宴会場
  • 製菓メーカーの商品開発職

パティシエの活躍の場は、全国の洋菓子店やホテル、レストランに限りません。一般企業の商品開発部門や、海外の店舗・施設で働く道もあります。

製菓技術を国内外で活かせる可能性がある一方、海外就職を目指す場合は、語学力や就労資格などの条件を事前に確認することが大切です。

将来的に独立・開業する道もあり、自分のキャリアを自分で切り開けるのは、パティシエとして働く魅力です。

パティシエが向いている人の特徴

大変なことが多いパティシエの仕事ですが、もちろん仕事には向き不向きがあります。パティシエが向いている方の特徴を紹介するので、自分に当てはまるか確認してみてください。

  • 地道な作業や繰り返しの練習が苦にならない人
  • こだわりが強く品質に妥協したくない人
  • 人を喜ばせる仕事にやりがいを感じられる人
  • 立ち仕事や一定の力仕事に対応できる人
  • 新しいことを学び続けるのが好きな人

パティシエは毎日同じ作業を繰り返しながら、少しずつ精度や技術を高めていく仕事です。ときには細部への高いこだわりを追求する必要もあり、この作業が苦にならない方であれば、仕事として長く続けられるでしょう。

また人を喜ばせるのが好きであれば、大変な時期もお客様の笑顔を支えに乗り越えやすいといえます。

そのためには体力だけでなく、製菓のトレンドや新たな食材に常に関心を持つ姿勢も必要です。製菓に対する探究心を維持できる方であれば、パティシエとして継続的なスキルアップにつなげやすいでしょう。

大変さを感じたら職場を変えるのもおすすめ

パティシエとして働くなかで大変だと感じても、すぐに「自分には向いていない」と判断してはいけません。大変さは職場との相性による部分もあり、ときには転職をきっかけに働きやすさが大きく改善する可能性もあります。

パティシエの仕事が大変だと感じたときに検討したい転職のポイントを見ていきましょう。

  • 業態によりパティシエの働き方は大きく変わる
  • 技術や知識を増やして転職先の幅を広げる
  • ホテルやブライダル施設などで働く方法もある

業態によりパティシエの働き方は大きく変わる

パティシエの仕事は職場の規模や業態によって大きく異なります

業態主な特徴
個人経営の洋菓子店製造から販売、清掃まで幅広く担当する場合がある
製菓チェーン・工場分業やマニュアル化が進んでいる場合がある
ホテル・ブライダル施設宴会、レストラン、婚礼など多様な製菓業務を経験できる場合がある

もちろん働く職場により担当工程や福利厚生の充実度は変わります。

今の職場に大変さや働きづらさを感じているのであれば、自分が求める働き方をもとに業態や職場を選んでみてください。

技術や知識を増やして転職先の幅を広げる

パティシエとして転職を成功させるには、自分がどのようなスキルを持っているのか整理する必要があります。そこでまずは自分のスキルを洗い出すとともに、求める働き方に応じて自分の技術や知識も増やしましょう。

スキルアップとアピールのコツ

  • 挑戦したい職場で求められる必要な技術や知識を整理して学ぶ
  • チョコレートや飴細工などの特殊技術に挑戦する
  • 自分の得意な作業を言語化して履歴書に書く
  • 取得している資格・検定があれば履歴書などに記載する

飴細工やチョコレート細工など、専門性の高い技術は、応募先によって評価されることがあります。製菓衛生師の資格も、食品衛生や製菓に関する知識を示す材料の1つです。

ただし、実務能力を伝えるには、職歴や担当業務、作品なども具体的に示す必要があります。スキルや経験を活かせる求人が増えれば、より良い条件の職場を選べる可能性も高まります。パティシエとして転職を成功させるには、スキルアップと転職活動を並行して進めることもポイントです。

ホテルやブライダル施設などで働く方法もある

ホテルやブライダル施設のパティシエとして働けば、以下のように洋菓子店とは異なるスイーツづくりに携われます。

  • コース料理のデザート
  • 宿泊者向けのウェルカムスイーツ
  • アフタヌーンティーのメニュー
  • ウェディングケーキなどの大型スイーツ

ホテルによっては経験豊富な先輩パティシエのもとで高いレベルの技術を学べる環境が整っている場合もあります。スキルアップしたい方やケーキ以外の製作にも挑戦したい方であれば、ホテルやブライダル業界へ転職するのもおすすめです。

ホテルなどの宿泊業界に特化した転職エージェントもあります。転職の専門家の支援を受けながら効率よく求人選びや面接対策ができるため、転職エージェントの活用も検討してみてください。

パティシエの大変さを乗り越えるには職場選びも大切

パティシエの仕事には長時間労働や繁忙期の負担、給与面など、大変なことが多いのは事実です。一方でお客様の笑顔が直接届いたり、スイーツを創作する楽しみがあったりと、ほかの職業では味わえないやりがいもあります。

そのためパティシエの仕事が「大変」「つらい」と感じているのであれば、辞めるのではなく自分に合った職場へ移る選択肢も検討してみてください。業態や施設の規模が変われば、大変だと感じている原因に対処できる可能性もあります。

なかでもホテル・宿泊業界のパティシエ職は製菓に専念しやすいほか、福利厚生が安定している傾向にあります。

ホテル・宿泊業界でパティシエとして転職したいと考えている方は、業界専門の転職エージェントの活用がおすすめです。業界に精通した専任アドバイザーから、自分のスキルや希望条件に合った求人の提案を受けられるので、スムーズな転職活動の第一歩としてご活用ください。

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