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    仲居の給料はいくら?月給・年収・手取りの考え方と求人の見方を解説

    旅館で接客中の仲居

    仲居の収入や手元に残る金額は、月給だけでなく、賞与や手当、勤務条件、寮費などによって変わります。本記事では、公的データを参考に給料の目安を紹介し、年収や手取りの考え方、求人を比較するときのポイントをわかりやすく解説します。

    目次

    仲居の給料は月給・年収・時給を分けて確認する

    仲居の給料を見るときは、月給・年収・時給を分けて考えることが大切です。それぞれの金額が示す内容は異なるため、そのまま比べることはできません。

    まずは、月給・年収・時給・手取りの違いを見てみましょう。

    【仲居の給料を確認するときの数字の違い】

    給料の表し方どのような金額か見るポイント
    月給1か月に支給される給料基本給や手当、固定残業代の内訳を見る
    年収1年間に支給される給料賞与や手当が含まれているかを見る
    時給1時間働いたときの給料1日の勤務時間と月の勤務日数を見る
    手取り税金などが引かれたあとに受け取る金額人によって引かれる金額が違う

    月給と時給を比べるときは、1か月や1年間など、同じ期間で働く時間と受け取る金額を比べましょう。表示された数字だけでは、どちらの給料が高いか判断できません。

    仲居を含む仕事の一般労働者の所定内給与額は月27万4,400円が目安

    令和7年の「賃金構造基本統計調査」では、仲居を含む「身の回り世話従事者」の一般労働者の所定内給与額は、月27万4,400円です。

    ただし、これは仲居だけの平均ではありません。仲居以外の仕事も含まれているため、仲居の給料を考えるときの目安として使いましょう。

    この金額は「所定内給与額」と呼ばれ、6月に支給された「きまって支給する現金給与額」から、時間外勤務手当や深夜勤務手当、休日出勤手当などの超過労働給与額を差し引いた、税引前の金額です。賞与や残業代は含まれていません。

    実際に支給される金額は、求人によって異なります。月27万4,400円だけで判断せず、求人票に書かれた基本給や手当の内訳も見ましょう。

    年収は月給だけでなく賞与と手当も含めて見る

    年収を見るときは、月給だけでなく、賞与や手当も含めて考えます。

    求人票に年収の幅が書かれていても、上限の金額を必ずもらえるとは限りません。経験や役割などによって、実際の金額が変わる場合があります。

    また、残業代のように働いた時間によって変わるものもあります。毎月決まって受け取れる金額と、条件によって変動する金額を分けて見ることが大切です。

    時給制のアルバイト・派遣は、時給と実際に働く時間から月収を考える

    求人サイト「リゾバ.com」が2024年にまとめた独自のデータでは、仲居の平均時給は1,275円でした。ただし、同サイトに掲載された求人の平均であり、全国すべての仲居に当てはまる金額ではありません。

    時給で働く場合の月収は、「時給×1日の勤務時間×月の勤務日数」で計算できます。

    たとえば、時給1,275円で1日8時間、月20日働くと、税金などが引かれる前の月収は20万4,000円です。ただし、実際の勤務時間や日数によって金額は変わります。

    求人を見るときは、時給だけでなく、月に何日働けるのかも確かめましょう。交通費の支給条件や、残業代の計算方法も大切なポイントです。

    仲居の手取りは給料から引かれる金額によって変わる

    仲居の手取りは、月給から税金や社会保険料などを引いたあとに、実際に受け取る金額です。引かれる金額は人によって違うため、同じ月給でも手取りが同じになるとは限りません。

    給料から税金や保険料などが引かれる

    求人票に書かれた月給を、そのまま全額受け取れるわけではありません。給料からは、所得税や住民税、社会保険料などが引かれる場合があります。

    何がいくら引かれるかは、給料の金額や前年の収入、扶養している家族の有無、加入する社会保険などによって変わります。そのため、仲居の手取りを一つの金額で示すことはできません。

    働き始めたあとは、給与明細を見ると、給料から何がいくら引かれたのかがわかります。求人を選ぶ段階では、求人票に書かれた月給を、税金などが引かれる前の金額として見ましょう。

    住み込みは寮費・食費・光熱費も確認する

    仲居の求人には、旅館などの寮に住み込みで働けるものもあります。住み込みで働く場合は、寮費や食費、光熱費の負担も確認しましょう。

    求人票に「寮費無料」と書かれていても、食費や光熱費は自分で支払う場合があります。寮費などが給料から引かれるのか、自分で別に支払うのかも確かめることが大切です。

    仲居の給料の受け取り方は働き方によって違う

    仲居の給与形態は、正社員、契約社員・派遣社員、アルバイト・パートなど、働き方によって異なります。月給と時給をそのまま比べず、それぞれの働き方に合った項目を見ましょう。

    働き方ごとに、給料を比べるときの主なポイントをまとめました。

    【仲居の働き方ごとに確認したい給与条件】

    働き方給料の受け取り方主に見る項目
    正社員月給が中心基本給、賞与、昇給、固定残業代
    契約社員・派遣社員月給または時給契約期間、更新、勤務日数、寮の利用条件
    アルバイト・パート時給が中心勤務時間、勤務日数、交通費、シフトの変わり方

    働き方が違う求人を比べるときは、受け取れる金額と働く時間を、1年間など同じ期間にそろえて計算します。契約期間が1年未満の場合は、実際に働ける月数にも注意が必要です。

    正社員だから必ず得になるとは限りません。自分が希望する期間にどのくらい働き、いくら受け取れるのかを比べましょう。

    仲居の給料を比べるときに見る5つの条件

    仲居の給料を比べるときは、仕事の内容、勤務時間、経験や役割、賞与・手当、寮・食事の5つを見ましょう。同じ月給でも、働く時間や自分で支払う費用によって、条件の良さは変わります。

    求人票で見る項目を、5つの条件に分けてまとめました。

    【仲居の給料を比べるときに見る5つの条件】

    比べる条件見る内容求人票で見る項目
    仕事の内容配膳、客室案内、清掃、フロントなどをどこまで担当するか仕事内容
    勤務時間早朝や夜の勤務、中抜け、残業があるか勤務時間、シフト
    経験・役割接客、着付け、語学、後輩の指導などが給料に反映されるか応募条件、給与、手当
    賞与・手当月給以外に、何がいくら支給されるか賞与、昇給、各種手当
    寮・食事寮費、食費、光熱費を誰が負担するか寮・食事の条件、給料から引かれる費用

    求人票に書かれていない項目は、応募前や面接のときに採用担当者へ聞いておくと安心です。月給の金額だけで決めず、実際の仕事や勤務時間、自分で支払う費用まで比べましょう。

    1.担当する仕事の内容

    仲居の主な仕事は、お客様の案内、料理の配膳や説明、見送りなどです。旅館によっては、客室の清掃やフロントの仕事も担当します。

    担当業務が多いからといって、必ず給料が高くなるわけではありません。配膳やお客様の案内だけでなく、清掃やフロントなどをどこまで担当し、その範囲が給料に反映されるのかを確認しましょう。

    2.勤務時間と残業

    仲居には、朝食の仕事が終わってから夕食の仕事が始まるまで、長い空き時間をはさむ「中抜け」という勤務があります。

    中抜けの時間でも、労働から解放され、自由に過ごせる時間は休憩です。一方、仕事の指示があればすぐ業務に就く必要がある待機時間は、労働時間に当たります。求人票の表記だけでなく、実際の勤務時間と休憩時間がどう運用されているかも確認しましょう。

    固定残業代とは、一定時間分の時間外労働に対する割増賃金を、実際の時間外労働の有無にかかわらず定額で支給する仕組みです。

    固定残業代が月給に含まれている場合は、何時間分なのかを確認しましょう。その時間を超えて時間外労働をした場合、超過分の割増賃金は法定どおり追加で支給する必要があります。求人票や労働条件通知書で、その記載を確認しましょう。

    3.経験や役割が給料に反映されるか

    接客や着付け、外国語、後輩の指導などの経験が、給料や手当につながる職場もあります。ただし、経験があるだけで自動的に給料が上がるわけではありません。

    求人票では、どのような経験が求められているかを見ましょう。経験に応じた手当や、昇給の仕組みがあるかも確認しましょう。

    4.賞与と手当

    賞与は、年に何回支給されるかだけでなく、支給される時期や条件も見ましょう。入社した時期や働いた期間によっては、最初の賞与を満額もらえない場合があります。

    手当には、役職手当や通勤手当などがあります。どの手当が支給されるのか、月給に含まれているのか、別途支給されるのかを確かめましょう。

    5.寮費や食費などの負担

    住み込みの求人では、寮費、食費、光熱費として毎月いくらかかるのかを確認しましょう。寮費が無料でも、食費や光熱費は自分で支払う場合があります。

    寮の利用を自分で選べるのか、住み込みが必須なのかも見ておきましょう。食事については、仕事がある日だけでなく、休日にも用意されるのかを確認することが大切です。

    仲居の給料が高いか安いかは年収・働く時間・生活費で比べる

    仲居の給料が高いか安いかは、月給だけでは決められません。1年間に受け取る金額と働く時間、生活にかかる費用を同じ条件にそろえると、求人同士を比べやすくなります。

    1年間にもらえる金額を計算する

    まずは、求人票に書かれた月給をもとに、1年間にもらえる金額を計算します。月給を12倍し、別に支給される賞与や手当があれば加えましょう。

    賞与は、求人票に「あり」と書かれていても、毎年同じ金額をもらえるとは限りません。「前年度実績」と書かれた金額は、今後も同じ金額が支給されるとは限らないため、目安として考えます。

    残業代や心付けなど、あらかじめ金額が決まっていない収入は、毎年同じ金額を受け取れるとは限りません。

    1時間あたりの給料を計算する

    月給が高くても、働く時間が長ければ、1時間あたりの給料は低くなる場合があります。1年間にもらえる金額を、1年間に実際に働く時間で割って比べましょう。

    求人票だけでは実際に働く時間がわからない場合は、「勤務時間と残業」で確認した内容をもとに計算します。同じ期間の収入と労働時間にそろえると、異なる求人も比べやすくなります。

    生活費を引いて手元に残る金額を比べる

    最後に、手取りから住まいや食事などにかかる費用を引き、手元に残る金額を比べます。

    通勤する場合は家賃や交通費、住み込みの場合は寮費や光熱費など、かかる費用が違います。それぞれの費用を月額に換算して比べましょう。

    月給が高い求人でも、毎月支払う費用が多ければ、手元に残る金額は少なくなります。給料と生活費の両方を計算すると、自分に合う求人を選びやすくなります。

    仲居の給料を上げる方法は今の職場と転職の両方で考える

    仲居の給料を上げたいときは、今の職場で昇給を目指す方法と、今より条件のよい職場へ転職する方法があります。今の職場で昇給を目指す場合と転職する場合の両方について、給料や仕事内容を比べてみましょう。

    給料が上がる条件を職場に聞く

    まずは、今の職場に昇給の制度や基準があるかを確認しましょう。いつ給料が見直されるのか、どのような仕事や経験が昇給につながるのかを知ることが大切です。

    手当についても、対象になる仕事と金額を確かめます。新しい仕事を覚える前に、その仕事が給料や手当につながるかを聞いておくと、目標を決めやすくなります。

    昇給や手当につながる役割を目指す

    後輩の指導や仕事のまとめ役などを担当すると、役職手当が付く場合があります。ただし、仕事と責任だけが増え、給料が変わらないこともあります。

    新しい役割を引き受けるときは、担当する仕事とともに、手当の有無や給料が上がる時期を聞きましょう。何をすればいくら上がるのかがわかれば、目指す役割を選びやすくなります。

    転職前に自分がもらえる給料を確かめる

    求人票に月給や年収の幅が書かれていても、その上限額を最初からもらえるとは限りません。経験などによって、入社時の金額が変わる場合があるからです。

    応募するときは、自分の経験を踏まえると基本給や手当がいくらになるのかを確認しましょう。試用期間中に給料が変わるかどうかも大切な確認項目です。

    内定後は、会社から示された書面で基本給や手当などの条件を確認します。求人に書かれた上限額だけで判断せず、自分に示された条件に納得したうえで入社を決めましょう。

    仲居の求人は給料と働き方を一緒に確かめる

    仲居の求人へ応募する前に、給料と働き方を同じ表に書き出して比べましょう。求人ごとに同じ項目を見ると、条件の違いがわかりやすくなります。

    応募前に見ておきたい6項目と、求人票に書かれていない場合の質問例をまとめました。

    【仲居の求人で確認したい6つの項目】

    項目求人票で見ること書かれていない場合の質問例
    給料の内訳基本給、固定残業代、各種手当月給のうち、基本給と固定残業代はいくらですか
    1年間の収入賞与の支給実績、昇給の決まり賞与はどのような条件で支給されますか
    勤務時間仕事の開始・終了時刻、休憩、中抜け、残業中抜けを含む1日の流れを教えていただけますか
    仕事内容配膳、客室案内、清掃、フロントなど1日にどのような仕事を担当しますか
    寮・食事寮費、光熱費、食費、寮を出る時期毎月、自分で支払う費用はいくらですか
    契約働く期間、更新、試用期間中の給料試用期間中も給料は同じですか

    質問への回答は、あとで見直せるようにメモしておきましょう。求人ごとに同じ6項目を並べれば、どの条件が自分に合っているかを判断しやすくなります。

    仲居の給料を比べるなら宿泊業に詳しい転職エージェントへ相談する

    ここまで紹介した6つの項目を使えば、仲居の求人を比べられます。ただし、複数の求人で、求人票に書かれていない条件を一つずつ採用担当者へ確認するのは時間がかかります。

    宿泊業に詳しい転職エージェントへ相談すれば、希望する給料や働き方を伝えたうえで、複数の求人を同じ項目で比べられます。

    仲居に多い中抜けの勤務や、寮費、食事、担当する仕事など、求人票だけではわかりにくい条件についても相談できます。自分では聞きにくい内容を、応募前に確かめたい場合にも役立ちます。

    仲居の給料や働き方で迷ったら、宿泊業に詳しい転職エージェントへ相談してみましょう。希望する給料や勤務時間、住まい方などを伝えることで、自分に合う求人を探しやすくなります。

    よくある質問

    仲居の給料は高いですか、安いですか?

    仲居の給料が高いか安いかは、月給だけでは決められません。年収や働く時間、寮費などを同じ条件にそろえて比べましょう。時給で働く場合は、勤務地の最低賃金や周辺の接客求人と比べると、その地域で給与水準が高いか低いかを判断しやすくなります。

    仲居の手取りはいくらですか?

    仲居の手取りは、同じ月給でも人によって異なります。税金や社会保険料のほか、寮費などが給料から引かれる場合もあります。応募前に詳しく知りたいときは、勤務先に手取り額の計算例を提示できるか確認しましょう。ただし、自分と条件が異なる場合は、あくまで目安として考えましょう。

    住み込みの仲居は貯金しやすいですか?

    寮費や食費の負担が少なければ、住み込みの仲居は貯金しやすくなります。毎月支払う費用だけでなく、家具や家電を自分でそろえる必要があるかも確認しましょう。入居時の出費が多いと、働き始めた月は手元に残る金額が少なくなる場合があります。

    仲居はチップや心付けをもらえますか?

    心付けの扱いは旅館によって異なり、個人で受け取る場合もあれば、旅館でまとめて分けたり、受け取りを断ったりする場合もあります。お客様から渡されたときに誰へ報告するのかを、働き始める前に聞いておきましょう。

    未経験でも仲居の給料を上げられますか?

    未経験でも、仕事を覚えて役割を広げれば、仲居の給料が上がる場合があります。仲居として働くために必ず必要な国家資格はありません。資格の有無だけで考えず、研修後にどの仕事ができれば昇給するのかを、応募先や勤務先へ確認しましょう。

    まとめ

    仲居の給料を比べるときは、年収、働く時間、生活にかかる費用まで含めて、自分に合う条件かどうかを考えることが大切です。

    まずは、希望する給料、勤務時間、住まい方を書き出し、必ずかなえたい条件を決めてみましょう。気になる求人が見つかったら、同じ項目で求人を比べると違いがわかりやすくなります。

    複数の求人を自分だけで比べるのが難しい場合は、宿泊業に詳しい転職エージェントへ相談してください。希望を伝えながら、自分に合う仲居の求人を探しましょう。

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